経 管 栄養 下痢。 経管栄養の種類と特徴、メリット・デメリットを徹底解説!

Chapter2 経腸栄養 13.経腸栄養療法の合併症と対策|PDNレクチャー

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濃厚流動食品と浸透圧について 浸透圧と下痢 濃厚流動食品の浸透圧と浸透圧性の下痢との関係とは? 通常ヒトの場合、1日に糞便中に排泄される水分は100 ~200 mlに過ぎないといわれています。 下痢とはこの糞便中の水分量が異常に増加することですが、これにはつぎのような原因が考えれています1)。 1.消化管内に入った物質が吸収されにくく、管内の浸透圧が高くなり、 体液浸出で腸内溶液が増加する場合。 2.消化管の炎症などで腸粘膜の透過性が高まり浸出液が多量に管内に 流れこむ場合。 3.ホルモン、脂肪酸やある種のトキシンの作用により分泌液が盛んに出 る場合。 4.消化管運動の亢進で急速な腸管内容物の通過が起こり、その結果、 水分吸収量が低下し糞便水分量が増加する場合。 5.稀に、先天性の電解質と水吸収の障害がみられた場合。 6.その他の病態生理不明な原因の場合。 この浸透圧性の下痢は、「摂取された物質自身の性質あるいは、摂取したヒト側の病態により、腸管で吸収されなかった物質が高濃度で腸管に滞留することにより、腸管内の浸透圧が高まり、これを希釈するために多量の体液が腸管内に移行することが原因」で起こるといわれております。 たとえば、吸収されにくいマグネシウムを含有する薬剤や難消化性糖類などを過剰量摂取した場合に浸透圧性の下痢が起こります。 また、消化酵素の欠損や乳糖不耐症などヒト側の病態も大きく浸透圧性下痢に影響します。 では、濃厚流動食品ではどうでしょうか。 メーカー各社で製造されている各製品は、原料の大半が、通常、消化管内で速やかに消化吸収されうる成分から成り立っています(半消化態栄養といわれる所以です。 このように難消化性成分が多量に含まれず、適切な摂取量の場合には、「腸管で吸収されなかった物質が高濃度で腸管に滞留する」ことが起こりにくいと考えられます。 したがって、単純に製品の浸透圧の高低で下痢の誘発を推察することは、使用される原料から消化吸収面を考えると、あまり科学的ではないと考えられます。 では、下痢に対しての留意点はどのような内容になるのでしょうか。 実際には、濃厚流動食品を含む経腸栄養では、製品の浸透圧よりもむしろ投与速度が、大きく下痢発生に影響するとされております2)。 下痢防止には、投与初期に十分な馴化期間を設けること、その後の投与速度への注意、が喚起されています2)。 また、栄養製品の濃度調整時の汚染も下痢の要因になり、大きな課題となっております。 1) 武藤泰敏 編著:消化・吸収 -基礎と臨床-、第一出版株式会社 (東京)pp. その際に膜にかかる圧力」を指します。 この浸透圧は溶液に溶けている固形物間の相互作用がない場合、その分子またはイオンの数(モル濃度)に比例します。 浸透圧は測定しようとする溶液に含まれている固形物の分子数をもとにして計算されます。 単位統一の背景と理由 本来、浸透圧についてはmOsm/kg H2OとmOsm/Lのいずれの表示でも科学的には問題ではありません。 しかし、「下痢が少ないこと」の説明のために浸透圧の単位の違いで数値にも違いが出ることを説明せず、メーカー間の誤った製品説明競争が散見されていることを当協会として問題と捉え、濃厚流動食品を使用して頂いている医療従事者の方々への誤解を招かないように、当協会として、今回、単位・表示の統一を検討し、各協会員へ通知致しました。 浸透圧の表示 本来、浸透圧については、製品について法的な表示義務はありません。 現状では、製品パンフレットに記載されている場合がほとんどです。 今後各社は、平成16年4月1日以降、mOsm/L に単位統一をはかっていきます。 )を用います。 ただし、その場合には、希釈し測定したことと希釈条件を併記します。 3) mOsm/kgで記載したい場合、mOsm/Lの値を併記します。

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胃瘻PEGの論文:経管栄養(おもにPEG)による下痢,消化器外科NURSING

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即ち、腸管内に腸管壁から体内の水分(消化液など)を引き出し、浸透圧を 同じようにしようと働きます。 そうなると腸内の溶液が多くなります。 又、腸の蠕動運動が亢進し下痢を引き起こしやすくなります。 *下痢の原因は浸透圧以外にもいろいろあります。 対策 浸透圧の高い栄養剤(高張液の栄養剤)を使用することにより、 下痢が誘発されるようであれば、注入速度を落としたり、 半固形化剤や固形化剤などを使用したりして様子をみます。 浸透圧のさほど高くない又はほぼ同じ栄養剤を選択する方法もあります。 上記の対策が出来ない又は効果がない場合や、 栄養剤を試験的に注入する場合など特別なケースに限り、 薄めて注入するのも一つの方法だと思います。 必要な成分やカロリーを全て注入する場合は、薄めた分、 量が多くなるため、時間がかかります。 注入時間が長くなると、菌が増殖するリスクが高まります。 又、量が多くなるため、食道への逆流のリスクも高くなります。 病態により水分制限のある場合も注意が必要です。 一定量の液体に含まれる粒子の数の単位。 等張液 血液(血漿)の浸透圧とほぼ同じ。 高張液 血液(血漿)の浸透圧より高い。 低張液 血液(血漿)の浸透圧より低い。 浸透圧を左右する溶質 浸透圧は、主に電解質、ブドウ糖などの濃度により左右される。 ナトリウムが多いと浸透圧も高くなる。 浸透圧比 生理的食塩水 約286mOsm・血漿とほぼ同じ)を1として比較した場合の浸透圧。 浸透圧が600mOsmだと、浸透圧比は約2。 体液の浸透圧 体液には、細胞内液と細胞外液があります。 通常は血漿と同じ。 生理食塩水とほぼ同じ。 濃度と浸透圧の関係 温度が一定のときは、 通常は、濃度が高いと浸透圧も比例して高くなります。 ryudoshoku. ryudoshoku. ryudoshoku. wikipedia. wikipedia. wikipedia. wikipedia. 主なコンテンツ など マルチスクリーンにリニューアルしました。 スマホ、タブレット、パソコンなど様々な デバイスに合った形式でご覧頂けると思います。 主に、季節にあった健康・医療情報を掲載して おります。 健康の保持増進に関する予防的な情報や、栄養 食事に関すること、最新医療情報なども掲載して おります。 主なコンテンツ など 介護保険制度が導入されるまでの経緯や 導入後の制度の見直しなどに関すること、 介護保険制度下での介護サービス、 サービスを提供する人材や研修に関すること等を 掲載しています。 介 護 食 C o p y r i g h t C 2012〜 「 N u r s i n g I n f o rm a t i o n 」 A l l R i g h t s R e s e r v e d.

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【徹底解説】経腸栄養について

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質問失礼します。 経鼻経管栄養を使用中の患者さんがいるのですが、その日は検査や透析などにより18時に昼の経管栄養の注入が終わりました。 なお、その時私は夜勤で日勤帯からその内容を引き継いだため、昼の経管栄養の時間を調整することはできませんでした。 以前経管栄養での嘔吐や下痢などが問題になっていた方で、その時は胃残も引けたことから5〜6時間ほど間隔をあけて22〜23時ごろに注入を行おうとしたところ先輩ナースより「夜間遅い時間に注入を行うのはリスクが高いから胃残は破棄して早めに注入した方がいい」と言われ強く注意を受けました。 夜間に経管栄養を行うリスクがあるのは理解できますが、以前嘔吐のエピソードもあり、胃残を破棄してまで短い間隔で注入を行う方がリスクが高いのでは?と思ってしまいました。 質問したいこと ご質問ありがとうございます。 昼の経管栄養が18時までかかってしまったとのことで、忙しい夜勤帯に判断に困ってしまったのではないかと思います。 大変でしたね。 ご質問内容への回答と、今回のケースではどう対応すれば良かったのか私なりに考えてみましたので参考にしてください。 経管栄養の適切な間隔 普通食を経口摂取した場合、食物が胃から小腸に送られるまでの時間はだいたい2~3時間と言われています。 たんぱく質や脂質だともっとかかります。 主に使用されている経腸栄養剤の添付文書を読んでみると、間歇的に注入する場合は1日数回に分けて注入するとあります。 総注入量を1回の注入量で割ると多くの場合1日3~4回というところかと思います。 これらのことを考え合わせると、消灯前までに終了させるとするならば、経口摂取の患者さんの食事と同じタイミングで1日3回注入するのが良いのではないかと思います。 私のこれまでの経験でも、朝食・昼食・夕食時に経管栄養も行うというのが普通でした。 また、経管栄養は一定の看護技術を要するので、治療的な印象を持ってしまうかもしれませんが、患者さんにとっては「食事」とも言えます。 生活リズムを良好に維持するためにも、通常の食事時間に注入するというのが望ましいと思います。 胃残留量に対する判断について 質問文からは「胃残が多かった」との情報しか読み取れませんが、成人の場合はおおよそ200ml以上の胃残留量があると「多い」と判断されます。 その場合、消化管の蠕動運動が弱いなど、消化機能の低下が考えられます。 経管栄養を行っている患者さんは高齢であったり、薬剤の影響があったり(消化管の運動を抑制してしまう麻薬や向精神薬など)することから消化機能が低下している方も多いです。 普段から胃残留量が多い患者さんについては、胃腸機能調整薬の投与も検討した方が良い場合もあるので、医師に情報提供するのもよいでしょう。 胃残留量が多いと嘔吐や腹部不快感、下痢などの消化器症状出現につながります。 また、吐物を誤嚥すると肺炎を起こす恐れもあります。 さて、ここからは今回の質問者さんのケースについて考えてみましょう。 まず、昼の経管栄養終了から時間が空いてない上に胃残留量も多いにもかかわらず、さらに夕の経管栄養を開始するのは問題ではないかと判断できたことは良かったと思います。 既に行っていることでしょうが、経管栄養前には胃残留量だけでなく、腹部膨満感、緊満感、腹痛の有無、悪心・嘔吐の有無、腸蠕動音、排便状況なども併せて観察します。 胃残留物には電解質や栄養素、消化酵素も含まれるため、破棄するのではなく胃に戻したほうが良いです。 胃残留物は胃に戻し、新たに注入しようとしている栄養剤から胃残留量分を引き注入します。 例えば、胃残留量が150mlで、これから注入しようとしている栄養剤が400mlだったとすると、胃残留物150mlは胃に戻し、栄養剤から胃残留物分の150mlを引き、新たに250mlのみ注入するということです。 ただし、看護師の判断で勝手に注入量を差し引きするのはいけません。 特に今回のケースの患者さんは、透析をしているということですので、in・outの管理は正確に、確実に行う必要があります。 また、普段から嘔吐や下痢が多い患者さんとのことですので、胃残留量が多い場合の予測指示が出ているかもしれません、指示がある場合にはそれに従います。 特にそういった指示が無いのであれば、胃残留量が多いこと、昼分の注入が18時に終了したこと、加えて消化器症状の有無などについて医師に報告し指示を仰いだ方が良かったのではないかと考えます。 そうすれば、例えば夜の注入は中止して点滴に変更する、或いは夜の注入量を少なくするなど、患者さんに負担をかけずに適切なケアを提供することができたかもしれません。 今回は、日中検査や透析があったとはいえ、昼の経管栄養に時間がかかりすぎているようです。 日勤者からどのような引継ぎがあったのか、質問文からは分かりかねますが、もし、引継ぎ中に問題や疑問に気付いたのであれば、その時にきちんと確認した方が良かったでしょう。 日勤中に問題解決をしてもらえれば、夜勤はスムーズに運びます。 それは安全に患者さんを看るということにつながります。 また、経腸栄養剤は開封するまでは無菌状態となっていますが、開封すれば早めに使用しなければなりません。 そういった観点からも適切な注入時間を守る必要があります。 経鼻経管栄養の場合では難しいかもしれませんが、胃ろうの場合は半固形化栄養剤やペースト食を直接注入することもできます。 この方法であれば20~30分、或いはそれ以下の時間で注入終了することができます。 リハビリなどの時間を確保したい、経口摂取の人と同じような食事時間で済むなどのメリットがあり、注入した食物の風味、香りを感じることもできます。 今回のケースの患者さんが胃ろう適応となるかどうかわかりかねますが、このような方法もあることを参考までに紹介しておきます。 おわりに 質問者さんの部署では、通常申し送りがあるのか、今回どのような引継ぎがあったのか文面からはわかりかねますが、今回のケースでは、経管栄養の知識や技術の問題の他に、引継ぎでの問題点が潜んでいるように感じました。 私も新人時代には緊張や先輩に対する遠慮から、確認すべきこともできないということがありました。 目先のことしか見えず、申し送りを聞くだけで精一杯で、後になってからきちんと確認すべきだったと気付くことも度々でした。 しかし、自分が勤務する時間帯に患者さんの安全を守り、次の勤務者に無事に引き継ぐという責務を全うするには、申し送りや情報収集はとても大事です。 申し送り廃止や短縮を進めている病院も多いかもしれませんが、自分が自信を持って患者さんを看ることができるよう、先輩・後輩関係なく遠慮せずに話し合えると、申し送りはとても意味のある時間になります。 今の情報だけで自分は安全に患者さんを看ることができるのか、ということを意識しながら勤務前の申し送りや情報収集をしてみてくださいね。

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