自衛隊 新 小銃。 自衛隊の新型小銃が豊和製の物に決まりましたが、ネット上で「M4にし...

陸上自衛隊 新小銃『20式5.56mm小銃』報道公開!

自衛隊 新 小銃

20式5. 56mm小銃、9mm拳銃SFP9 自衛隊新小銃と新拳銃の名称決定! 自衛隊が2020年に採用した20式5. 56mm小銃と9mm拳銃SFP9を詳細な実銃写真で解説します。 報道発表は防衛省にて2020年5月18日にされました。 写真はすべて陸上自衛隊の提供によるものです。 また現在確認中の点もありますので、詳細確認次第、修正・追記します。 20式5. 56mm小銃 豊和工業が製造したHOWA 5. 56が遂に報道公開され、その名称が20式5. 56mm小銃と決まった。 20式の呼び方は「にーまるしき」。 「1、2、3…」の読み方が、陸空自では「ひと、に、さん…」、海自では「ひと、ふた、さん…」となる。 資料によると使用目的は89式5. 56mm小銃の後継として、普通科部隊等に装備し、各種事態において敵人員を撃破するために使用。 とある。 5kg 口径 5. 56mm x 45弾 装弾数 30発 重量は89式小銃とほぼ同じではあるものの、銃身長は330mm 13インチ と、89式小銃の420mmよりも短くなっており、閉所戦闘 CQB での取り回しが良くなっている。 使用する弾薬は5. 56mm x 45弾で、と同じ。 レシーバーの刻印はまだ部隊配備されていないとのことで、試験用小銃となっているが、配備用には20式5. 56mm小銃とレーザー刻印されるだろう。 左側にはボルトリリース、マガジンキャッチ、セレクターがある。 ボルトリリースはボルトが後退ロックした状態で上側を押すとボルトがリリース、マガジンを抜いた状態でもコッキングハンドルを引き、下側を押すと手動でボルトをロックすることができる。 マガジンハウジングには四角形の浅い窪みがあり、管理用のQRコードを貼るのかもしれない。 陸自伝統のア 安全 、タ 単発 、レ 連発 の3ポジションセレクター。 レシーバーの形状からするとフルオートポジションまで150度回転くらいの変則角度となりそうだ。 米国MAGPUL社製の樹脂製弾倉 マガジン 、が装着されている。 軽量で耐環境性能が高く、米軍でも使用されるベストセラーマガジンの最新型。 装弾数は30発。 残弾確認が容易な窓が左右についている。 またペイントペンドットマトリックスと呼ばれるドット状の窪みには塗料を流し込むことでマーキングし識別できるようになっている。 89式小銃の弾倉や、米軍のM4A1カービンなどのSTANAGマガジンとも互換性がある。 レシーバーのマグウェル部はラッパ状に拡大され、89式小銃に比べ格段に弾倉交換しやすくなっている。 3ポートのフラッシュハイダーはダブルナットで固定。 銃身には銃剣を取り付けるためのバヨネットラグがある。 89式小銃から大きく変更されたのがオプション装備を取り付けできるハンドガードだ。 米国でも最新アサルトライフルに使用されるM-LOK規格のハンドガードを装備。 トップ部分にのみピカティニー規格のレイルがあり、側面と下面にはM-LOKの拡張スロットが設けられる。 ここに拡張用レイルを取り付けたり、対応するオプションをダイレクトマウントしたりできる。 ハンドガードは4. 5スロットなので約9インチの長さ。 使用しないスロットには写真のようにカバーを取り付けておくこともできる。 M-LOKとは米国マグプル社が2014年に開発したオープンライセンスのレイルインターフェイスシステム。 たとえばこの写真にはMAGPUL M-LOK Paraclip Sling Mountが装備され、スリングを取り付けることができる。 ハンドガード前端上部にはフリップアップ式のアイアンサイトが装備。 またガスピストン方式 恐らくショートストローク式 の作動方式でガス圧を調整するノブがバレル上部に付いている。 射撃時に発生した燃焼ガスをガスブロック内へ誘導し、小さなピストンを押すとロッドを通じてボルトキャリアを後方へ押し出す仕組み。 ちなみに米軍の採用するM4A1カービンはダイレクト・インピンジメント作動方式を採用している。 これは発射ガスをガスブロックからボルト内部までチューブで導いてボルト作動させる方式で、シンプルで安価・軽量である反面、発射ガスによる汚れが付きやすく、こまめなメンテが必要とされる。 また、水に浸かった状態からの作動不良が発生しやすいこともあり、水機団などに優先配備することも考えて、ショートストロークガスピストン方式を採用したのだと考えられる。 レシーバー前ギリギリまであるコッキングハンドル。 レシーバーとハンドガードは分離式。 米国Bravo Company USA社のBCMGUNFIGHTER Grip MOD3が装着されている。 右下にBCMの刻印があることからもそれがわかる。 角度が立ったCQBグリップと呼ばれるもので閉所戦闘での取り回しに優れる。 またグリップ内部にはコンパートメントスペースがある。 搭載するスコープは1-8倍のズームスコープ。 ディオン光学技研のMarch-F Compact 1x-8x24 Shortyのように見える。 ただし、このスコープの採用が陸自として決定したという事ではないとのことだ。 もちろん調達予算にも含まれていない。 QDマウントによりレイルに装着されている。 なお、これら装着されているマガジン、グリップ、フォアグリップ等のパーツは今後変更される可能性もあるとのことだった。 このバイポッドは脚部を収納して、射撃時に銃を安定させるフォアグリップとして使用できる優れものではあるが、通常のバイポッドに比べて安定性が悪いのが難点でもある。 可変型のストック、チークピース、銃身長の短縮などで操用性が向上、また、排水性等が向上しているそうだ。 大きめのイジェクションポート内にはホールドオープンしたロッキングラグが見える。 また、左右から操作可能なアンビ式のセレクター、ボルトリリースレバー、マガジンリリースボタンがある。 コッキングハンドルは右側にも切り替え可能。 また、ホールドオープンした状態でコッキングハンドル取り付け部が後退していることから、射撃時にはボルトキャリアに連動してコッキングハンドルが前後に動くものと思われる。 伸縮式の樹脂製ストック。 バットプレート横のレバーで5段階 刻印あり に調節できるようだ。 左側に山形の伸縮用調節ボタンがある。 折り畳む フォールディング ことはできないので、空挺隊員用のPDWストック、フォールディングストックなどのパーツ供給があるかもしれない。 チークピースは右側の四角いボタンで高さを調節できる。 バットプレートには大型のリコイルパッドが付いている。 20式5. 56mm小銃をみて気になった点も述べておこう。 1つめはコッキングハンドルの使い勝手で、SACRに比べてレシーバープロファイルが低いので、コッキングハンドルの操作時に、トップレイルに搭載した光学機器のマウントベースやQDレバーに干渉しやすくなったりしないだろうか。 レシーバー両サイドに設けられた短いレイルもコッキング操作時に手に当たって引っ掛けたりしやすいのではと思う。 また薬莢受けを装着する場合はハンドルは左側一択になるだろう。 もうひとつはSCARにも似た伸縮ストックだが、やや大柄でハンドリングしにくそうな印象を受ける。 リコイル吸収用の大型バットプレートは上下左右に出っ張っていて、装具に引っかかりやすそうに思えるし、円弧状に膨らんだバットプレートは銃を壁などに立てかけることができない。 自衛隊で小銃を立てかけるといった運用はないと聞くが、それでも有事の際には様々な小銃の運用が考えられるだろう。 とはいえ、実に31年ぶりとなった今回の小銃の更新。 随所に最新軍用ライフルのトレンドが盛り込まれ、海外製オプションパーツなどを採用し汎用性、操用性に優れた小銃となっていそうだ。 まさに令和時代にふさわしい新世代の自衛隊個人装備と言えるだろう。 使用用途は9mm拳銃の後継として指揮官等に装備し、自衛用に使用。 とある。 スライド部は金属製で、グリップフレーム部は樹脂製のストライカー式ピストル。 ・樹脂製のグリップフレームになったことで軽量化、耐環境性が向上した。 またグリップサイズを任意に交換でき射手に合わせることができる。 ・ダブルアクションからシングルアクショントリガーに。 ・装弾数が9発から15発に増加 ・マガジンキャッチ位置の変更、マニュアルセフティを廃して操作性が向上 刻印はHK SFP 9 M 9mm x 19とあるが部隊配備時には変わるかもしれない。 マリタイム版独自の鉾と錨のマークも刻印されている。 使用弾薬は従来同様の9mm x 19弾で装弾数は15発。 形状を選択可能なグリップ等により操用性が向上している。 スライド下のレバーは分解用のテイクダウンラッチ。 スライドのセレーションが大型化し、雨や海水に濡れたような状況下でも操作しやすくなっている。 スライド後端の指掛けも大型化。 グリップ上部のレバーはスライドリリースレバー。 スライド前側のセレーションも大型化されている。 フロントサイトは夜間でも視認性の良い非放射性の夜光タイプ。 また夜間作戦時などウエポンライト等を装着できるアンダーマウントレイルも備える。 トリガーセフティを備えたシングルアクショントリガー。 マガジンリリースは両側から操作できるパドル式。 グリップフレームは樹脂製で、バックストラップとサイドプレートが別パーツとなっていて、使用者の好みで交換できるようになっている。 スパイダーマングリップと呼ばれるテクスチャとフィンガーレストで日本人の手にもなじみが良い。 筆者は米国版のVP9を何度か撃ったことがあるが、操作性やトリガーフィーリングが他のポリマーフレームピストルに比べても良く感じた。 右側にもスライドリリースレバーを備える。 チャンバー側面には後継を示す9mm x 19の刻印。 残念ながらオプティックマウントではなかったが、将来的にはOR オプティックレディ 版も配備されるかもしれない。 防衛省発行による「」によると、 新小銃の取得(3,283丁:10億円) 現有小銃の後継として耐環境性、火力性能及び拡張性に優れた新小銃を整備 新拳銃の取得(323丁:0.3億円) 現有拳銃の後継として、操用性に優れた新拳銃を整備 とあり、単純計算で、新小銃は一丁当たり30万4,600円、新拳銃は一丁当たり92,880円の調達価格となる。 仮に89式小銃14万5千丁と同じ納入数とした場合、年間5,000丁のペースで納入したとしても、29年も掛かってしまい、予算と供給体制のさらなる強化が求められるだろう。 【 の 及び 】 新たな装備品として「20式5.56mm小銃」と「9mm拳銃SFP9」が導入されました。

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オリジナルです。 同じ弾丸を使って、同じような要求仕様に従って設計すれば機能的に洗練されて似たような形状、外観になるのは仕方がないことです。 違いが出るのは機関部の加工や焼入れの工夫による熱対策です。 かといってこれもバリバリ撃っていれば金属と金属が擦れ合いますから摩擦熱は生じますので限度はあります。 自衛隊ではより厳しい毎分20発を要求しており、それに耐えうる性能を持つ銃がこれまでも納入されております。 M14と同時期に出現した64式小銃は立派に冷戦を戦い抜き、部品の脱落など欠点はあったものの、世界の水準にあったと思います。 周辺にまで配慮が及ばず、擲弾発射器が同時代の他国のものに比べて見劣りしたり、弾倉バネの弱さが指摘されましたが、銃本体は十分合格点を与えられます。 89式は世界の趨勢が5. 56に移行してから先行他国銃を研究する時間を与えられ、出現時期が遅れた分、部品脱落など稚拙なミスで汚名を受けることはなくなりました。 部品点数も少なく、男のギャジェットとしての所有欲というか物欲を満足させる仕上がりでありました。 しかし国産兵器につきものの価格高騰により部隊装備が遅々として進まず、小泉政権時代のイラク派遣では9000人編成の甲師団の普通科連隊は89式への更新が終わっていたが、7000人編成の乙師団は64式を使っており、いったん89式への更新を終えたイラクに派遣されない甲師団の普通科連隊から89式をかき集めて64式へ逆戻り、その浮いた89式を乙師団の派遣部隊へ管理替えして持たせるという非常に労力の掛かる作業をした。 アンビデクストラス切換金もサマワに着いてから現地で取り付ける慌てぶりであった。 しかし隊員の小豆な手入れによる努力にもよるが、砂塵による作動不良などは起こさず、無事任務を全うした。 30年掛けてようやく更新の完了した89式をさらに新型へ更新、これは陸上内での特殊作戦群立ち上げや室内戦への隊員の意識の高まりに応え、不景気により質の高い隊員が入隊してきたこともあり、士気高揚観点から各国列強の小銃に劣らない銃を作ろうという強い意志を感じる。 現在の安全保障環境に適した優れた兵器を隊員に持たせて引き留めたいとする考えだ。 現在我が国が近隣諸国と帰属を巡って係争中の離島奪還作戦では、期待に違わぬ性能を発揮してくれることを願って止まない。 若い自衛官にこの歌を贈ろう。 天皇陛下万歳!存分に戦って敵を懲らしめてくれ。 ダブルタップと言わず、一撃で脳天に命中させて仕留めてくれ。 とどめは喉元に銃剣刺突、日本陸軍からの伝統です。

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陸上自衛隊 新小銃『20式5.56mm小銃』報道公開!

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Photo retrieved from 昨年12月、Twitterユーザーの大火力太郎さんが上の画像を公開し、今年3月には「大明神」の許可を得て、この画像の出処である陸上自衛隊仕様書(GRD-Y000628)を公開してくださった。 この仕様書は、「陸上自衛隊において使用する小火器(試験用)について規定する」ものであり、防衛省陸上幕僚監部の開発官によって2014年9月11日付で作成された。 これが自衛隊の次世代小銃であると決定したわけではないが、上の画像に描かれているものは、自衛隊の次世代小銃になり得る国産小銃のプロトタイプであるかもしれない。 これほど重大な情報を共有してくださった大火力太郎さんには、心からお礼を申し上げたい。 描かれた二つのライフルは同一のものではない(図は同じであるが)。 非常に興味深いことに、この試験用小火器には、5. 56mm仕様と7. 62mm仕様の二種類が存在するのである。 なお、小林春彦(2015)「『如何に戦うか』要求性能案作成から試験評価まで 豊富な人材を有する陸自唯一の研究・試験専門部隊『開発実験団』の新たな挑戦!」,『軍事研究』2015年3月号, pp. 28-41, ジャパン・ミリタリー・レビュー. の31ページには、開発実験団の保有する外国製小銃が並んでいる写真が掲載されている。 FN SCAR-H 7. 62x51mm NATO 「ポスト89式」を巡るこれまでの議論 早速、国産試験用小火器の仕様書を読み解いていきたいところであるが、それは後編に回すとして、前編となる本稿では、「ポスト89式」を巡るこれまでの議論について確認することから始めたいと思う。 なぜなら、89式小銃の登場から試験用小火器の登場までの歴史的間隔を補完することは、試験用小火器の開発背景を推察する上で必要だからである。 自衛隊の新小銃については、かねてから様々な噂や想像が飛び交っていた。 それぞれの説について考察してみよう。 ACIESは、2007年の防衛技術シンポジウムにおいて「」た計画として発表されたことで、大きな話題になった。 ACIESは、秋葉原で調達した民生品で構成されたプロトタイプ(第1世代)に始まり、これまでに第3世代まで開発されている。 しかし、2012年に第3世代が発表されて以来、現在までACIESに関する新たな情報は入っていない。 なお、技術研究本部(防衛装備庁)は、2015年より高機動パワードスーツの研究開発にも着手している。 上で紹介した試験用小火器の存在が明らかになるまで、先進軽量化小銃は、最も実現可能性の高い有力な「ポスト89式」案であると考えられていた。 なぜなら、先進軽量化小銃は単にACIESを構成するパーツとして開発されただけではなく、現代欧米の銃器設計を強く意識した改良を多く取り入れていたからである。 そのため、先進軽量化小銃は「モダナイズド89式」であると言うこともできる。 先進軽量化小銃の研究開発から得られたノウハウは、試験用小火器の開発にも活かされているはずである。 先進軽量化小銃の特徴と、進化の過程を見ていこう。 (2007年) (参考: 89式小銃のバレル長は約16. 5インチである。 バレルとハンドガードを短縮(目測で約10. 5インチバレル)• バイポッドとベヨネットラグを廃止• レシーバーの上面にピカティニーレールを装備• 固定式リアサイトを廃止• チューブ型ダットサイト(東京マルイ製プロサイト)を装着• M4カービン風の伸縮式ストックを装備• 東京マルイ製電動エアソフトガンの改造品• 東京マルイとASGKの刻印がある 第2世代 先進軽量化小銃(2008~2011年) 2008年の防衛技術シンポジウムで発表された第2世代ACIESの先進軽量化小銃 Photo retrieved from• バレルを短縮(目測で約9. 5インチバレル)• マズルデバイスの先端形状を4叉に変更• レシーバーにACIESの電子化照準具(昼夜間兼用)を装着• ダストカバーを廃止• ハンドガードの上下左右面にピカティニーレールを装備• 固定式フロントサイトを廃止• ACIESの入力装置(フォアグリップ)を装着• 89式小銃のものより小型の固定式ストックを装備• セレクターを更新• 3点バースト機能を廃止• 「アタレ」表示をピクトグラムに変更• レバー操作角を270度(ア-レ-3-タ)から90度(ア-タ-レ)に変更• 片側セレクター仕様とアンビセレクター仕様が存在(2009年)• 東京マルイ製電動エアソフトガンではない?• 東京マルイとASGKの刻印がない• ボルトがホールドオープンした状態で展示(2010年) 第3世代 先進軽量化小銃(2012年) 2012年の防衛技術シンポジウムで発表された第3世代ACIESの先進軽量化小銃 Photo retrieved from• バレルを延長(目測で約15. 5インチバレル)• フルーテッドバレルを装備• ベヨネットラグを復元• マズルデバイスを89式小銃のものに復元• ダストカバーを復元• レールハンドガードのデザインを更新• ACIESの電子化照準具と入力装置のデザインを更新• シュアファイア社製M952V IRウェポンライトを装着• セレクターを更新• 「アタレ」表示を復元• レバー操作角を90度(ア-タ-レ)から180度(ア-タ-レ)に変更• アンビセレクターを標準化• 東京マルイ製電動エアソフトガンの改造品• 東京マルイとASGKの刻印がある• グリップとマガジンの底部をオレンジ色に塗装 ちなみに、2012年の防衛技術シンポジウムで行われた第3世代ACIESのデモンストレーションでは、ギリースーツに身を包んだ仮想敵役の隊員が、マグプルPTSのMASADA AKM(電動エアソフトガン)を使用していた。 先進軽量化小銃に装備されたACRのストックは、マグプルPTSと何か関係があるのだろうか? AASAM 2016で使用された89式小銃 Photo retrieved from 今年のオーストラリア陸軍主催国際射撃競技会(AASAM)に参加した陸自隊員は、現在一般に配備されているものとは異なる特殊な89式小銃を使用していた。 通常の89式はセレクターの切り替え順序が「ア-レ-3-タ」であるのに対し、AASAM 2016で使用された89式は「ア-タ-3-レ」に改められ、セーフ状態からセミオートへ素早く切り替えることができるようになっている。 アッパーレシーバーには従来のセレクター刻印が残っているため、ロウワーレシーバーを特殊仕様品に交換したものと考えられる。 また、上の写真には写っていないが、取り外されたバイポッドの代わりに追加のスリングループが装着されている。 AASAM 2015のハンドブック [] では、「非公認の添加または改変が施されていない官給サービスライフルのみ使用可能」と規定されている(p. 62)。 そのため、これらの特殊仕様は公式に認可されたものであると言えるだろう。 しかし、競技会のためにその場限りの特殊仕様を認可することは、「前線部隊で現在使用されている標準官給銃器を用いた(中略)射撃競技を促進する」というAASAMの趣旨(p. 62)に鑑みて、決して望ましいとは言えないと私は思う。 陸自唯一の特殊部隊である特殊作戦群が外国製小銃を使用しているという知らせは、事件の要旨と同じくらい私たちを驚かせた。 なぜなら、国産小銃に代わって外国製小銃を使用することは、国産小銃では要求を満たせない(目標を達成する上で瑕疵がある)ということを意味し得るからである。 「一般部隊は国産小銃、特殊部隊は輸入小銃」という状態は、イギリス軍にも見ることができる(L85A2とL119A1)。 日本とイギリスは、主力小銃を国産とすることに強いこだわりを持っているように思えるが、そのこだわりが裏目に出てしまったのだろうか? 日本が調達した外国製小銃について、より詳しく見ていこう。 小火器史研究者のダニエル・ワターズ氏が編纂した長大な年譜「」によると、日本はアメリカの対外有償軍事援助(FMS)を通じて、2006~2008年にかけて、次に挙げる物品を調達したという(角括弧内は契約金額を示す)。 2006年• 2007年• コルト社製M4A1カービン最大95挺(95挺をイエメン向けFMSと分割)• 49]• 2008年• 特殊作戦群に配備されていると考えられる外国製小銃が、もう一つある。 HK416ではないかという噂が一般に信じられているが、メーカー以外は未だ一切不明である。 一方、海上自衛隊の2008年度調達予定品目には研究評価用としてHK416用フランジブル弾を購入する旨の記述があり、2009年度調達予定品目ではHK416の固定用金具が挙げられている。 その後、海自の特殊部隊である特別警備隊(SBU)がHK416を使用していることがされた。 ちなみに、フランジブル弾とは粉末状の金属を押し固めて成形された弾のことであり、当たると細かく砕けることで、跳弾や貫通などの意図しない危害を防止することができる特徴を持つ。 米海軍は、5. 56mmのフランジブル弾をMk 255 Mod 0 RRLP弾(ホワイトチップ弾)として採用している。 フランジブル弾は近接戦闘(CQB)や船舶臨検(VBSS)などにおいて有効であるため、海自SBUや米海軍にとってフランジブル弾の意義は非常に大きい。 話を戻してまとめると、陸自SFGpはM4A1と「特殊小銃」を、海自SBUはHK416を使用していると言える。 ここで問題となるのは、これらの特殊部隊が現在使用している外国製小銃が、輸入品またはライセンス生産品として(89式小銃の後継者として)一般部隊にも配備される可能性があるかどうかということである。 住友重機械工業製の5. 56mm機関銃MINIMIは、ベルギー製FN MINIMIのライセンス生産品である。 対人狙撃銃は、アメリカ製M24 SWS(レミントン700)をFMSで輸入調達したものである。 これらの事実に鑑みれば、将来的に自衛隊の主力小銃が外国製となる可能性も皆無ではない。 そのためこの説は、ここで紹介している3つの中では、最も新しいものであると言える。 しかし「日本製SCAR」の存在が確認された今、その実現可能性は高い。 私が外国製最新小銃の調達と国産試験用小火器の存在について知ったのは、昨年6月のことだった。 防衛省装備施設本部(現在の防衛装備庁)が発表した2014年度随意契約情報 [] から、次に挙げる物品を調達するための契約が結ばれていたことが判明したのである(角括弧内は契約金額を示す)。 2015年1月• 小火器(試験用)(M型): 3挺 [5,853,600円]• 2015年2月• 小火器(試験用)(S型, 516): 8挺 [12,798,000円]• 小火器(試験用)(S型, 716): 7挺 [11,394,000円]• 試験用小火器(国産): 1式 [98,425,800円]• 2015年3月• 小火器(試験用)(G型, V): 5挺 [2,311,200円]• 小火器(試験用)(HK型): 5挺 [6,858,000円]• 小火器(試験用)(SC型, H): 5挺 [5,508,000円]• また、約1億円を掛けて豊和工業との間で締結された国産試験用小火器の調達契約に関しては、次のような説明が述べられている。 本品は、陸上自衛隊で使用している89式5. 56mm小銃の後継銃を開発するための参考器材として使用する試験用小火器である。 業態調査の実施時点において、当該製造に必要な技術及び設備を有し、かつ、武器等製造法に基づく製造の許可を受けているのは、豊和工業(株)のみである。 上記の結果、当該製造の履行能力を有している豊和工業(株)と随意契約をするものである。 防衛省はこれらの他にも多くの外国製小銃を保有しているが、私はそれらの中に見られる一つの種類に着目した。 それは、アーマライトAR-18の血筋を受け継いだライフルである。 そもそも、64式小銃と89式小銃も「外国製小銃を基に国内で新規設計したもの」である。 その開発史については前回の記事で概説したが、64式はスペインのCETMEライフルに、89式はアーマライトAR-18に強い影響を受けて開発されたものであると言える。 特にAR-18について、豊和工業には1965年から1977年まで10年以上に渡って研究を続けてきた実績がある。 それならば、次世代小銃の開発にもそのノウハウを注ぎ込むのが合理的ではないだろうか? AR-15を代替することを目指して開発されるも結局どの軍隊にも採用されなかったAR-18は、幸いにも、その後の小火器開発に大きな影響を与えたライフルである。 もちろん、89式小銃もこれに含まれるべきだろう。 これら「AR-18系ライフル」の中に今回豊和工業が参考にしたであろうFN SCARがある点に、私は注目したのである。 前編のまとめ 長年AR-18を研究してきた豊和工業がFN SCARに類似したライフルを開発したことは、AR-18とFN SCARの機構上の共通点を思えば、とても筋が通っていると言える。 しかし、5. 56mm仕様と7. 62mm仕様の二種類を用意した意図は一体何なのだろうか? 後編は、国産試験用小火器の仕様書を読み解くことから始める。 そしてモジュラーライフル採用のモデルケースとして、米軍特殊部隊によるFN SCARの運用について述べる。 そこから更に、豊和工業の国産モジュラーライフルについて考えを深めていきたい。

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