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映画『風の谷のナウシカ』の動画フルを、DailymotionやPandora以外で無料で見れる方法!?

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1984年に公開された映画『風の谷のナウシカ』。 今もなお多くの人を魅了してやまない、スタジオジブリの代表作のひとつです。 しかし、原作について知っている人は決して多くはありません。 1982年に宮崎駿によって連載が開始された漫画『風の谷のナウシカ』。 映画製作などのために幾度かの連載中断を経て、最終回を迎えたのは連載開始から12年後の1994年でした。 それは実に映画が公開されてから10年後のことです。 この10年間に展開した物語は、映画作品よりもさらに濃密で緻密。 映画ではクシャナ率いるトルメキア王国とナウシカの住む風の谷を中心に描かれていますが、漫画の世界観はさらに広がり、複雑な様相を呈していきます。 大枠としては、『風の谷のナウシカ』は、「火の7日間」を経験し、腐海の森が地面を覆う世界における2大強国、トルメキアと土鬼(ドルク)の戦争をめぐる物語です。 しかし、話が進むにつれて、 戦いは単なる人間同士の争いにとどまらず、世界の成り立ちをめぐる抗争にまで発展していきます。 両国による腐海の森を利用した戦争や、巨神兵の蘇生、そして大海嘯(だいかいしょう)という蟲(むし)たちの大移動による世界の崩壊、それを止めようとするナウシカ……また両国どちらにも属さずに腐海の森の中で生活する「森の人」という人たちも登場します。 登場人物の想いや野望が複雑に絡みあい、ナウシカは腐海の森が生まれた原因、人類の正体、王蟲(オーム)の役割について知ることとなるのです。 そして、最後にナウシカが世界のためにとる選択とは。 今回はこうした深い世界観をもつ漫画『風の谷のナウシカ』の設定などについて徹底的に考察していきます。 全7巻で完結する原作漫画『風の谷のナウシカ』。 まずあらすじをおさらいしてみましょう。 映画化されたのは、漫画版の1巻から2巻の途中までです。 まず1巻では、風の谷に住むナウシカと、トルメキア王国の王女クシャナが出会います。 風の谷とトルメキアは同盟を結んでいて、ナウシカは風の谷の族長の娘です。 ある日、彼女がガンシップという飛行機で従者たちと空を飛んでいると、蟲に襲われている商船を見つけました。 ナウシカたちの住む世界には、「腐海」という、毒を発生させてマスクなしでは息もできないと言われている死の森があります。 その中に唯一住むことができるのが、巨大な蟲たち。 腐海の森を荒らすと蟲たちは凶暴になり、人間を襲うのです。 しかし、そのとき蟲に襲われていた商戦に乗っていたのは、女子供ばかり。 彼らを助けようとナウシカは奔走しますが、墜落してしまい、乗っていた人間は全員死んでしまいます。 その商船には、ペジテというトルメキアの同盟国からの避難民が乗っていました。 そのなかにいたペジテの姫は、トルメキアの軍がペジテを襲ってきたことを語り、「秘石」をナウシカに託して亡くなります。 そして、その秘石を探してきたトルメキア軍が、ナウシカたちの住む風の谷へやってくるのです。 ペジテを滅ぼし、風の谷に軍を率いてやってきたのは、トルメキアの王女であるクシャナ。 ナウシカは谷を守るために彼女の前に立ちふさがり、一戦交えます。 その戦いは殺し合いにまで発展し、風の谷とトルメキアは緊張状態となってしまいました。 実はこのトルメキア軍は、トルメキアのヴ王によって派遣されていました。 トルメキアと土鬼の戦いの激化をうけ、巨神兵を動かすことのできる秘石を持ち帰ることと、土鬼を制圧させることが、クシャナに課せられた命令だったのです。 そのためクシャナは、辺境諸国へ従軍を強制しました。 ナウシカたち風の谷にも同様に、従軍が要求されるのです。 腐海の森の上を飛びながら軍を進めるトルメキア軍。 ナウシカは、病床の父親の代わりに数人の従者を連れて軍に合流します。 しかし彼女が合流したトルメキア軍に、1機のガンシップが突如奇襲。 あっという間にいくつかの飛行機が撃ち落とされてしまい、ナウシカたちも仲間を撃墜され、腐海の森へと不時着するのです。 腐海の森で、蟲の王とも言われる王蟲(オーム)と会話するナウシカ。 彼女の機転で風の谷の従者たちは一命をとりとめますが、奇襲攻撃をしかけて共に落ちたパイロットは、蟲を殺したせいで仲間の蟲に追われていました。 ナウシカは従者たちを逃がし、ひとりで彼を助けようとします。 そして蟲との攻防のすえ、一命をとりとめると同時に、この腐海の底には清浄な空気が満ちていることを発見しました。 ナウシカは、自分が助けたパイロットが、ペジテの王子、アスベルという少年であることを知ります。 そこでペジテの姫から託された秘石は、ナウシカの手から再び彼の元へと託されました。 その後、ナウシカとアスベルは腐海の森から脱出。 しかし2人が上空に出ると、そこにいたのはトルメキア軍と敵対している土鬼の軍でした。 ナウシカたちはその軍船に乗っていた族長の僧正と心を通わせて、彼らの捕虜となります。 しかしこの土鬼の軍は、クシャナを亡き者にしようとした彼女の兄からの密告をうけて、トルメキア軍を壊滅させようと南進していた様子。 その目的を知って、ナウシカは僧正を盾にして船を脱出し、アスベルは彼女を守るために、そのまま船に残りました。 アスベルと別れ、ひとり乗り用の飛行機メーヴェで、戦いを止めに向かうナウシカ。 彼女が見たのは、土鬼軍が王蟲の子供をエサにして王蟲を怒らせ、その大群をトルメキア軍へと向かわせている光景でした。 それを見たナウシカは王蟲の子供を助けようとしますが、その子は土鬼に乱暴され、すでに瀕死の状況でした。 一方で、王蟲の大群に取り囲まれたトルメキアのクシャナ。 クロトワという部下の機転によって命からがら助かりますが、クシャナたちが乗った1隻以外、軍は壊滅してしまいました。 そんなクシャナの船に、ナウシカは王蟲の子供を森に返したいからと乗り込みます。 土鬼軍の情報と秘石の在り処と引き換えに、クシャナは承諾し、ナウシカの手によって王蟲の子供は群れへと返されていきました。 それとともに、王蟲がナウシカに心を開いていきます。 王蟲の語りから、大海嘯が近づいていることと、南の森に異変が起きていることを知るナウシカ。 彼女は何か大変なことが起こっていることを察知し、クシャナに単身での従軍を申し入れるのです。 ここからは、風の谷の従者から離れ、ひとり戦いに身を投じるナウシカの物語となります。 ナウシカが従軍してから、トルメキアと土鬼の戦いは苛烈を極めます。 土鬼軍は、実験で生まれた動く粘菌を使い、トルメキア軍を壊滅させることに成功。 しかしその粘菌は各地で暴走し、南進しながら腐海の森を形成していきます。 そしてその粘菌に引き寄せられるように、蟲の大群も南進していました。 その後、ナウシカは大海嘯を防ぐために奔走します。 そして、世界の成り立ちを知っていくこととなるのです。 世界を動かす重要な役割を担っているのが、土鬼帝国の首都シュワにある「墓所」という場所です。 彼女はそこに向かうことを決意し、クシャナやアスベルたちもまた「墓所」に向かいます。 そこで待っていたのは、世界の未来を左右するほどの事実です。 そして、ナウシカが世界のために選んだ選択とは……。 映画版とはまったく異なり、壮大なテーマをめぐって物語は終結へと向かっていきます。 原作漫画『風の谷のナウシカ』の世界観がすごい!【ネタバレ注意】 原作漫画『風の谷のナウシカ』が魅力溢れる作品として長く評価される理由は、その世界観の設定の緻密さと深さ。 ここでは、主要な設定をご紹介しましょう。 まず、ナウシカの住む世界を語るうえで外せないのが、「炎の7日間」というものです。 産業革命から1000年を経たとき、極限まで発展した科学技術によって巨神兵が作られ、それによる戦争で世界が焼き尽くされました。 この巨神兵による終末戦争のことを「炎の7日間」といいいます。 ナウシカたちが生きているのは、「炎の7日間」からさらに1000年後の世界。 そこでは巨神兵や「炎の7日間」は伝説として語られています。 物語が進むと、この「炎の7日間」の実態や巨神兵の真の役割などが明らかにされていくのです。 では、巨神兵とは一体なんでしょうか。 巨神兵とは、「炎の7日間」の時に使用された兵器とされています。 作中では1体のみ現存しており、トルメキア軍が所持しています。 しかしその巨神兵を動かす秘石はペジテが持っていて、それがトルメキア軍がペジテを滅ぼす理由となりました。 もうひとつ、漫画でも映画版でも外せないのが、「腐海の 森」です。 ナウシカたちの住む世界では、地上の面積のうち最も多くを占めるのが、「腐海の森」と呼ばれる、瘴気(毒)を発し続ける森です。 そこでは人間は生きることができないため、腐海の森がないわずかな土地で人々は暮らしています。 そのわずかな土地をめぐった戦争が、トルメキアと土鬼との戦いです。 しかしこのような戦争によって運ばれた腐海の胞子で、さらに腐海の森が拡大しているという悪循環をもたらしています。 ナウシカは、その胞子を育てることにより、腐海の森の植物群が発している瘴気は地上の有害物質であり、腐海の森は自ら瘴気を発しているのではなく、有害物質を無毒化している浄化作用のあるものだと発見します。 その証拠に、アスベルとナウシカが不時着した腐海の森の底部では、清浄な空気に満ちた空間が広がっているのです。 しかしこの腐海の森も、実は「旧人類」によって造られたものでした。 有害物質によって犯された地上を清浄にするため作られた、人造的なシステムの一部だったのです。 しかも、腐海の森によって造られた清浄な世界では、作中に登場する人類や動物などは生きていくことはできません。 腐海の森が拡大しても、トルメキアと土鬼による争いは止むことがありません。 そんな愚かな人間を体現するかのように、それぞれの国内も骨肉の争いにまみれています。 トルメキアはヴ王を頂点として、3人の皇子と1人の王女が王位継承者です。 その王女がクシャナで、彼女は唯一正当な血筋を引く王位継承者であるとされていますが、ヴ王からも兄たちからも疎まれ、幼い頃から何度も殺されそうになってきました。 土鬼は、小国家をはじめとする51カ国からなる連合国家。 神聖皇帝を頂点にして、その下に属する教会の僧侶によって国政が担われている、政教一致の国家です。 神聖皇帝は、かなりの長寿を手にしています。 ナウシカの時代では、兄のナムリスと弟のミラルパの2人がいますが、先代から超常能力を継承した弟のミラルパが実権を握っており、ナムリスには大きな権力はありません。 しかしその能力によってかえって体の崩壊を恐れるミラルパを、ナムリスは謀殺。 その後、ミラルパが保護していた教会の僧侶を粛清するなど、血を血で拭うような内部抗争がくり広げられます。 また、皇帝一族だけではなく、連合国家の小国家同士でも争いは絶えず、その統制は神聖皇帝と教会の恐怖政治に依存しているという状況です。 作中で、先代やその前の神聖皇帝は争いを好まない者であったということが判明しますが、彼らもまた「虚無」という深淵に飲まれてしまい、道を誤ってきました。 トルメキアと土鬼、この2大国家をめぐる抗争のなかで、人間の弱さと醜さ、そして愚かさが鮮明に描かれているのもこの作品の魅力でしょう。 クシャナは本当はとてもかっこいい!【ネタバレ注意】 『風の谷のナウシカ』を語る上で絶対に逃せない人物、それがクシャナではないでしょうか。 映画版では風の谷に敵対し世界を焼き払おうとした悪役で、あまり良いイメージはない彼女。 しかし、原作ではとても魅力的な人物として描かれており、ナウシカとは違ったかっこいいキャラクターとして人気があります。 クシャナはトルメキアの王女であり、作中では連隊を率いる将として登場し、若い女性にもかかわらず鎧を身にまとい戦場を駆ける姿は、作中を通して男性よりもたくましく描かれています。 そんな彼女は、平和を好むナウシカとは対照的に、母親と自分を殺そうとしてきた兄や父王を殺すために生きている、憎しみと怒りの化身のような人物です。 また、ひとつの小国家を滅ぼすことも辞さない、まさに冷徹な軍人そのもの。 そんな彼女が魅力的なのは、その覇道を行く強い覚悟と、女性らしさが垣間見える優しさなのかもしれません。 冷徹な印象の強いクシャナですが、自分が育てあげた部下に対する思いは人一倍。 死にゆく部下たちへ捧げる言葉は胸をつくものばかりです。 たとえば、王蟲の群れに襲われて、クシャナの乗る艦船以外すべて壊滅してしまった時のこと。 彼女は船の上から地面に広がる王蟲の群と、それに襲われて壊滅していく戦列に、自分の長い髪を切りながら、こう言うのです。 「そなたたちの無念忘れぬぞ。 受けとれたむけだ!!」(『風の谷のナウシカ』2巻から引用) 部下が死ぬといつもカリカリする彼女は、部下が死ぬことに対して人一倍胸を痛めている様子が度々描かれています。 しかし、そんな彼女の痛みは「弱さ」として表現されるのではなく、軍を率いる将らしく、「強さ」として描かれます。 そんな将たる彼女の器が描かれたのが、土鬼軍との戦いに敗れつつある部下たちを見守る場面です。 王蟲に襲われ、戦列の多くを失ったクシャナ軍が南進していた際、土鬼軍と地上戦をくり広げる友軍を見つけます。 しかしその軍に拠点守備として配置されていたのが、自分が育てた第三軍であることを知ると、 「わたしの部下たちが死んでいく。 バカな!!第三軍は神速の機動攻撃を旨とする装甲集団だぞ!このような拠点防衛には最も不向きな兵種をムザムザと!」(『風の谷のナウシカ』3巻から引用) と怒りを露わにします。 部下たちから、助けは手遅れで総崩れが必至であると聞かされ、撤退を要求されますが、クシャナはそれを拒否。 部下が死んでいく様を見届けるために、攻防の上空を旋回することを指示します。 そして自身は剣を抜き、拠点防衛をしている部下たちに見えるように姿をさらして、その勇姿を讃えようとするのです。 クシャナが自分たちを鼓舞する姿が目に入ると、拠点防衛の兵士たちは士気を高めます。 その様子を見たクロトワに 「全トルメキア軍の中でもこれほど兵に支持される奴はひとりもいねぇ」(『風の谷のナウシカ』3巻から引用) と言わしめるほどでした。 彼女たちの前で、土鬼軍の攻撃を受けて死んでいく兵士たちを前に、クシャナは叫びます。 「そなたたちの最期見届けた!!わたしから第三軍を奪い、精兵を虚しく犬死にさせた者どもへのわが復讐をバルハラにて見守るがよい!!」(『風の谷のナウシカ』3巻から引用) この強さこそが、彼女の器の大きさと王道を歩むべき人物としての正当性を表すものだといえるでしょう。 どれだけ部下が死んでも、裏切りを経験しようとも、決して退こうとしないクシャナですが、1度だけ死を覚悟した瞬間があります。 それは、兄の軍と邂逅し、母親を侮辱されて激昂したときのこと。 蟲の大群が襲ってきて、彼女の軍は壊滅状況に陥ります。 クシャナが殺したいと願い続けてきた兄もまた、その蟲の餌食となって死亡しました。 彼女は残り少ない部下を背負って、地上にできた溝の中に身を隠します。 人間を食い殺す蟲たちの大群に怯える部下を両手に抱きしめながら、死を覚悟するクシャナ。 生きる目的であった兄の死を目の前で見てしまい、その生きる意味すらも分からなくなった彼女が、目の前に蟲が迫ってきたときに思ったのが次の言葉です。 「お前が私の死か……。 それにしてもずいぶんあっけなくあいつを殺してくれたではないか。 あいつたちを殺せるならこの生命など惜しくもないと思いつづけて生きていたものを……」(『風の谷のナウシカ』4巻から引用) 彼女が幼い頃に、兄たちによって盛られた毒を飲んで精神を病んでしまったクシャナの母親。 自分を守ろうとした母親が、娘のことすらもわからなくなってしまい、人形を抱いて「クシャナ」と呼ぶ……そんな姿に復讐を誓う彼女の壮絶な生い立ちと、それによって生きている彼女の姿には、将たる強さとは違う魅力を垣間見ることができるでしょう。 1巻から最終巻まで壮絶な物語が展開する『風の谷のナウシカ』。 そんななか、アスベルとナウシカには恋心が生まれるなど、その関係は印象的なものとなっています。 映画版でも、彼らの間に特別な感情が芽生えたことが示唆されていますね。 しかし原作漫画では、彼らの関係はまた違ったものとなっているのです。 まず、アスベルとナウシカの出会いは、1巻まで遡ります。 クシャナの率いるトルメキア軍に滅ぼされたペジテの王子がアスベルです。 ナウシカは風の谷の近くに落ちたペジテの避難民を乗せた船を助けようとした際に、アスベルの妹と接触し、彼女から巨神兵を動かすための秘石を託されます。 そして、アスベルがトルメキア軍を襲撃して腐海の森に落ちたとき、彼を助けてその秘石を彼に返しました。 その後、命をはって自分を助けてくれたナウシカを、アスベルもまた、自分の命を賭して助けようとします。 しかし、腐海の森から脱出しようとした2人は、土鬼の軍に捕虜として捕らえられてしまいます。 そこでアスベルは、ナウシカを逃がすためにそのまま土鬼軍へと残り、2人は離れ離れになるのです。 アスベルと別れた後、ナウシカはクシャナの軍に従軍することを決意します。 彼女は風の谷の従者であるミトに、アスベルが手当てしてくれた傷を指して言います。 「忘れたことないわ。 このほうたいをしてくれた人のことも」(『風の谷のナウシカ』2巻から引用) この後、ナウシカは少年兵を見るたびにアスベルを思い出したり、アスベルもまたミトと偶然に合流した際に、ナウシカのこの言葉を聞いて彼女に思いを馳せるなど、2人の間の特別な感情が描かれています。 しかし、2人の道は同じ方向へ向かいつつも、一緒になることはほとんどありません。 ナウシカはひとり大海嘯をとめるために奔走。 アスベルは、土鬼軍から離脱した後は、土鬼の娘ケチャと、ナウシカの師であるユパと行動を共にしていました。 1度だけ、戦場でアスベルとナウシカは再会しますが、ほんの一瞬だけのことです。 その際に、アスベルは再び秘石をナウシカに託しました。 彼らが再び合流するのは、「墓所」です。 旧人類が作った人工神がおり、新人類の卵と研究者たちがいる「墓所」へ、すべてを終わらせるために向かうナウシカ。 そこに、同じく「墓所」のありかを知ったアスベルが、ナウシカの後を追ってやってきます。 そこで彼女を助ける役割を果たしました。 しかし、2人の関係がそれ以上発展することはありませんでした。 すべてが終わった後、アスベルは、彼を心配して抱きついてきたケチャを抱きしめます。 そして、それを微笑んで見ているナウシカが描かれているのです。 またナウシカについては、すべてが終わった後は、共に旅をしていたチククという子供が成人するまでは土鬼の土地に残ったと記されています。 その後は、風の谷に戻ったとも、腐海の森に住む森の人の元へ行ったともいわれており、真実はわからないとされています。 彼女の恋愛模様には言及されずに終わりを迎えるのです。 王蟲(オーム)の役割とは?【ネタバレ注意】 『風の谷のナウシカ』を語るうえで欠かせない存在が、この王蟲ではないでしょうか。 成体は体長80mほどにもなる大きな蟲で、映画版での動きや鳴き声、そして大群をなして猪突猛進に突き進む姿はかなりインパクトのあるものです。 そんな『風の谷のナウシカ』の代表的な存在でもある王蟲ですが、作中でもその名の通り、腐海の森の王のような存在で、蟲のなかでも特異な存在として描かれています。 普段は腐海の森の中で、群れをつくって生息し、非常に高度な精神性を持っていて、慈愛や悲しみといった感情も持つ蟲です。 体に14個の大きな眼を持ち、普段は印象的な青い色をしています。 しかし、怒りにかられるとその目の色は真っ赤に染まる特徴があります。 また仲間意識も強いため、1匹の王蟲を傷つけただけでも大群で怒り狂って仲間を助けに来るほどです。 その高い精神性は、王蟲だけに限らず、人間に対しても向けられているのは注目すべき点です。 人間が人間同士で殺しあうような種族であるのと反して、他種族にも憐憫を向ける優しい性格の王蟲。 その精神性ゆえに、戦いを嫌うナウシカは、人間よりも王蟲に共鳴していました。 またその存在は、全体でひとつと言えるものでもあります。 その意識は時空や空間をも越え、すべてつながっており、「全であり個、個であり全」という超越的な神をも思わせる存在なのです。 他の蟲とは違い「念話」というテレパシーが使える特異な存在としても描かれています。 念話とは、言葉の違った民族同士でも一部の人間が使えるテレパシーのことで、ナウシカをはじめとして土鬼の僧正など、徳が高いとされる人間が使える特殊な会話方法です。 王蟲もまたそのテレパシーを使うことができ、ナウシカはそれによって彼らと意思を通わせていました。 この王蟲の本当の役割が明かされるのは、漫画の最終巻です。 実は彼らもまた、旧人類によって造られた人工の生命だったのです。 彼らは旧人類が世界の浄化システムとして造った、腐海の森を守るための存在でした。 旧人類の科学技術を集結させた「墓所」に満ちる液体が、王蟲の体液と同じものであったことは、ナウシカが最後に知る事実です。 これは、高度な精神性を持つ王蟲ですらも、旧人類の造った人工物であったことを示す証でもありました。 実はこの王蟲のモデルは、1961年に公開された映画「モスラ」に出てくる幼虫であったと言われています。 モスラの幼虫は全長10mほどで、映画ではこの幼虫が渋谷の街並みを破壊するという衝撃的なシーンがありました。 若き頃の宮崎駿がこれを見て、あの独特な王蟲の動きや造形がつくられたそうです。 ナウシカは人造人間!?【最終巻ネタバレ注意】 原作漫画で最も衝撃的な事実、それは、ナウシカをはじめとする人類がじつは人造人間であるということでしょう。 ナウシカがその事実を知ったのは、巨神兵オーマと共に「墓所」へと向かう途中でした。 破壊された街に降りた時、外からは見えない何かに守られた、緑あふれる「庭」に迷い込みます。 そこでは草木や動物が平安に暮らしており、ひとりの人間がそれを管理していました。 その人と、腐海の森の人であるセルムの念話によって、人造人間であるという事実が明かされました。 旧人類は、世界を浄化させるために腐海の森を作りました。 そして、いま生きている生物は、適度に汚染された世界で生きるために造られた生物ばかりです。 腐海の森の果てにある清浄な空間は、腐海の森が浄化させた世界でした。 しかしそこに行った人間は皆、血を吐き死んでしまいます。 腐海の森に住む森の人だけがそれを知っていたのです。 つまり、腐海の森がなくなって浄化した世界が訪れたとき、人間はみな死に絶えてしまうという運命を背負っていました。 そして平安な「庭」は、旧人類が新たな浄化された世界へと遺した、生物の「種」だったのです。 その事実を知ったナウシカは、それでも人間を救いたいと考えますが、「庭」の主人はそれはこれまで何度もくり返されてきたことだと言います。 以前この「庭」を訪れた少年もまた、ナウシカのように人間たちを愛して、平安な「庭」を出ていきました。 それが土鬼の最初の神聖皇帝でした。 その少年の息子にも人類への愛情に満ちた精神は受け継がれますが、結局それは途中で狂い、争いへとつながります。 それこそが、ナウシカの時代に戦争を起こした神聖皇帝の弟だったのです。 人類は、何度も何度も争いをくり返してきました。 しかしそれを聞いてもナウシカは、「庭」の平安を拒否して、「墓所」へ向かうことを再度決意します。 世界を滅ぼしてしまう可能性も考慮しながら、それでもナウシカが選んだのは、「庭」のなかにつくられた平和ではなく、大気が汚染された戦いの耐えない世界でした。 「墓所」には、浄化された世界で生きていけるように闘争本能を去勢された「新人類」の卵が保存されていました。 争いと破壊をつくしてきた旧人類が、二度と争いを起こさないようにと作り上げた新しい命です。 ナウシカはその事実を知り、旧人類の計画そのものを根底から崩すような選択をするのです。 物語終盤でナウシカは、超越的な存在へと描かれるようになっていきます。 冒頭では無垢な少女として登場していましたが、戦争を経験して無垢ではいられなくなると同時に、人間の闇も象徴するようなキャラクターとして描かれていきます。 闇や虚無を孕んだ彼女が世界を動かすような選択をするとき、そこには人間の愚かさを露呈するような役割さえも果たす彼女の姿がありました。 世界の真実を知ったナウシカは「我が子」オーマを……【最終巻ネタバレ注意】 トルメキアが保持していた古代の兵器、巨神兵。 「火の7日間」をもたらした兵器でもあります。 世界を焼き尽くす存在でもあったその巨神兵が土鬼軍に奪われた時、ナウシカは偶然にもその巨神兵に遭遇します。 そして彼女が持っていた秘石に反応して巨神兵は動き出すと共に、彼女を「母」と認識するのです。 巨神兵を落ち着かせるために、母として接するナウシカ。 彼女はその巨神兵を「我が子」として、「オーマ」と名付けます。 オーマと共に「墓所」へと向かうナウシカ。 その道中で、オーマの役割が徐々に明らかになっていきます。 ナウシカたちの住む世界では、「火の7日間」において、世界は巨神兵によって滅ぼされたとされていました。 まさに死神としてつくられた兵器であるとされてきたのです。 しかし実際は、巨神兵は「裁定者」だったことが明らかになります。 つまり、「火の7日間」が引き起こされたのは、巨神兵が世界を滅ぼすべきであると判断したからである、ということだったのです。 母であるナウシカの心を知ったオーマは、彼女を置いて先に「墓所」へと向かい、ボロボロの体のままそれを破壊しようと試みます。 しかし「墓所」から攻撃を受けて動けなくなり、ナウシカに看取られて死んでしまうのです。 オーマが破壊しようとした「墓所」は旧人類の遺した叡智の結晶であり、神のような存在です。 ナウシカは「墓所」とそこに保存されていた新人類の卵を破壊することを選択します。 腐海の森がいつか世界を浄化させた後、現在生きている生命は死に絶えてしまう。 「墓所」がなければ、清浄な世界で生きることのできる生物は蘇生させることができず、生物は地球上から一切いなくなってしまいます。 しかしナウシカは、旧人類が計画したその浄化計画は、生物を守ろうとしていながらも、最大の生命への侮辱行為であるとして否定するのです。 そして、腐海の森も、蟲も、人間たちも変わり、何度血を吐こうとも生きていくのだと主張します。 旧人類が欲したものが平和で生に満ちた光溢れる世界だとすれば、ナウシカが選んだのは、滅亡を常に孕んだ世界。 それは、闇の中で瞬く光のようなものであると彼女は言います。 そして彼女は「墓所」と新人類の卵を全て破壊し尽くすのです。 その後、トルメキアはクシャナが王となり、土鬼との戦争は終わりを迎えます。 戦争が終わり、一見平穏になった世界ですが、結果として、命が生き延びる道はナウシカによって完全に絶たれたところで、物語は終幕しました。 彼女のこの選択は、いまでも賛否両論を呼んでいますが、その答えはひとつに絞ることはできません。 宮崎駿の伝えたかったメッセージとその難解な問いを、我々読者は考え尽くすべきなのでしょう。 緻密な設定とメッセージ性を孕んだ原作漫画『風の谷のナウシカ』。 映画版のように、単純に環境汚染への批判だけではないメッセージ、そしてナウシカの壮絶な選択が描かれた大作であるといえます。 未読の方は一読することをおすすめいたします!.

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