収束 と 終息 違い。 新型コロナウイルス“しゅうそく”は、収束? 終息?〈デキる社会人の言葉づかい〉

収束か終息か

収束 と 終息 違い

収束の意味、「終息」との違い、「収束」の使い方や例文、類義語などについて詳しくみていきたいと思います。 「収束」の意味や使い方を学ぼう 「収束」という言葉の意味や使いかを学んでいきましょう。 「収束」はという言葉は注意して聞いていたら、結構いろんなところで使われている言葉です。 完璧にマスターして「収束」という言葉を使いこなしていきましょう。 「収束」の読み方 まず「収束」の読み方です。 「しゅうそく」と読みます。 「収束」の意味 それでは「収束」の意味について解説していきましょう。 まとまっておさまりがつくこと 「収束」の意味は、 分裂・混乱していたものが、まとまって収まりがつくこと。 また、収まりをつけること。 (goo辞書より引用) となります。 つまりあらゆる物事が解決に向かって一旦は終了した、という意味合いになるでしょうか。 「収まりがつく」「落ち着いた」という意味にもとることができます。 ただ注意したいのは「収束」は必ずしも物事が完全決着していない状態、ということを認識しておくことです。 完全決着の方は、このあと「終息」という言葉の方で詳しく解説いたします。 光の束が一点に集まること 「収束」には別の意味もあります。 それは「光の束が一点に集まること」です。 小学生の頃、理科の事件で虫眼鏡で光を一点に集めることをやったと思うのですが、この時の光の状態がまさに「収束」している状態といえるのです。 この意味は覚えておくと、いざという時に話の幅を広げる上でも有効に使うことができると思いますよ。 数字がある値に限りなく近づくこと 「収束」には「数字がある値に限りなく近づく」という意味もあります。 数学で計算問題をやっていて答えとなる値にどんどん近づいていく状態をいいますね。 流線が一点に向かって集まること また「収束」には海洋学上の流線が一点に向かって集まる状態という意味も存在します。 とにかくまとまっていなくて散らばっていた状態のものが、一つのところに集まってきた状態を「収束」というように解釈したらいいでしょう。 「収束」と「終息」の違い それではここからは「収束」と「終息」の違いについて解説していきましょう。 「終息」の意味 それでは終息の意味についてみていきましょう。 物事が終わってやむこと 「終息」とは物事が全て終わって、やむ、すなわち「修了」することを意味します。 いろいろと煩雑になっていたり、全然解決していなかった問題が完全に決着した状態をいうのです。 物事に決着がつくこと 「終息」とは物事の完全決着を意味します。 よって一時的な小康状態といった様子は「終息」とはいいません。 「終息」はいかなる物事において、もう危惧するような事態は起こり得ない状況を指していうのです。 微妙なニュアンスの違い 「収束」と「終息」には同じようにみえて微妙にニュアンスが違っています。 ここではその違いについてみていきたいと思います。 完全に終わるのか落ち着くのか 「収束」と「終息」の意味の違いの決定的なものは、一旦落ち着いているだけなのか、完全に落ち着いて終わってしまったのか、の違いです。 例えてみますと、「台風の猛威が一旦は収束しました」という表現は一時的に台風の勢力が収まった状態をいうのに対して「台風の猛威が完全に終息しました」となると、もう台風は過ぎ去ったか温帯性低気圧に変わって猛威が消えたか、という意味合いになってきます。 「収束」と「終息」の意味の違い、お分かりいただけましたでしょうか? 「収束」の使い方と例文 それではここからは「収束」の使い方と例文をご紹介していきましょう。 事態や物事が落ち着いたとき 「収束」の使い方は「事態や物事が落ち着いたとき」に用います。 事態の収拾がつかずにどたばたしていた状態が一旦は収まり、小康状態になったようなケースを指していいます。 よって「収束」が扱う事態は、再び混乱やばたばたが起こり得る状態ともいえるのです。 これが最も一般的な「収束」の使い方なのです。 トラブルや事件の現状に対して 「収束」はトラブルや事件の現状に対しても使われます。 「昨日の案件の収束状態はどのようなものだ?」「事件の収束状況を説明してくれたまえ」といった具合ですね。 「収束」は今、起こっているトラブルや事件など厄介なことを総称しての意味もあるのです。 テレビドラマでも刑事もののドラマではよく使われる言葉ですよね。 「収束」の例文 それでは「収束」を使った例文を紹介していきましょう。 社内で起きたトラブルの収束を図る この例文は「トラブル」を治めてゆくさまを描写した例文となっています。 つまり社内で起きたトラブルも「収束」であり、収束を図ろうとする行為も「収束」なのです。 一般的にトラブル沙汰は「収束」を使う絶好の場面です。 よって職場や家庭など「収束」を使う現場は、ありとあらゆるところに存在しているということがわかるでしょう。 いずれにせよ社内で起こってしまったトラブルは一刻も早く収束させるべきです。 それが例え完全決着でなかったとしても、組織を円滑に機能させるためにはほんの少しのトラブルも見逃すべきではありませんからね。 現場は混乱しており収束がつかない状態だ この「収束」は混乱した現場が一向に治まらない様子を描写しています。 例えばゴシップネタを扱うような芸能記者たちは、お目当ての芸能人が現場に現れたら例えようのないくらい群がって周囲は大混乱します。 そのような状況で静かに列を作っておとなしくしていなさいと言っても、そう簡単にはそうならないでしょう。 我先にとターゲットの芸能人の写真を撮ったりインタビューしようと皆、血眼になるはずです。 そのような現場はいつまでも混乱が続き収拾がつかず事態の収束にはほど遠いこととなるでしょう。 事件の収束をただひたすらに待つ この例文は事件の収束、つまり事件解決を心待ちにしている状況を表しています。 事件というものは当事者が願うほどにはそう簡単には解決しないでしょう。 時間がかかってしまうものとして当事者は覚悟していなければなりません。 その心境を代弁した例文となっています。 そして本来ならば事件に対しては「収束」ではなく「終息」の方を使いたいでしょう。 しかし、不本意な結果で終息されてしまっては元も子もないかもわかりません。 一時的なものでもいいから早く解決に向かう方向で当時者の気持ちが落ち着くことが望まれていますからね。 だからこそ「収束」という言葉を使って一刻も早い事件解決を望むのです。 「収束」の類義語 それではここからは「収束」の類義語についてみていきましょう。 落ち着く 「落ち着く」、つまり一応の決着をみた状態といえます。 完全には事態の終了には至っておらずとも、さっきまでの喧々諤々とした状態からは静かになった状態、ということです。 一旦、事態の収拾がついた状態はまさしく「収束」と類義語であるといえますね。 「落ち着く」は物事がまだ進行しているのだが、小休止という意味合いも含んでいますからね。 収斂 「収斂」、難しい漢字ですね。 この言葉は「しゅうれん」と読みます。 意味は「縮む」「引き締まる」「収縮」「一つにまとまる」「集約」ということになります。 「縮む」という意味合いは「収束」の状況と完全に同じ意味合いとはいいにくいですが乱雑に散らかり広がっている状況が一点に集まるかのように固まっていったら確かに「縮む」という状況と同じともいえるでしょう。 そういった意味において類義語とみなされるのです。 そしてもう一つの意味である「一つにまとまる」の方は「収束」とほぼ同一といえるでしょう。 一点に集まる収束は言い方を変えれば「一つにまとまる」ですからね。 あとは「収斂」という言葉を自分のものにしていかにして使うようにしていくか、でしょう。 集束 「集束」とは「多くの光が一点に集まること」を意味し、ほとんど「収束」と同じ意味を持つ言葉です。 「集束」の「集」は集める。 「収束」の方の「収」は収める。 どちらもちらかっていたり散乱しているものが一つのところに集まってくる様子を表しています。 まさしく一応の決着をみた表現なのです。 ただ世間的には「収束」という漢字を使った方が無難でしょう。 学校のテストでも「収束」の方を使った方が得点できるはずです。 「集束」は少々、使い道の少ない表現といえるかもわかりません。 収拾 「収拾」の意味として一般的なのが「ものを拾い集めること」なのですが、世の中一般で使われる意味として「混乱を治め、状態を整える」という意味も持っています。 まさにこちらの意味ならば「収束」とほぼ同じ意味合いであり、類義語として成り立つといえます。 「収拾」はよく「事態の収拾」といういい方をします。 恐らく一度や二度はそのような言い方を耳にしたことがあるのではないでしょうか? ちなみに「収拾」は「しゅうしゅう」と読みます。 「しゅうしゃ」ではありません。 しっかり記憶しておきましょう。 学校の漢字テストで結構、出題される可能性が高い漢字だと思います。 鎮火する 「鎮火する」とは「火事が収まる」「火を消す」という意味です。 つまり大変な事態(火事)が消える(一点に集中する、収まる)という意味となり「収束」と同一とみなすことになります。 確かに火事が起こったら大変な事です。 しかし「収束」程度では被害はますます出ます。 「鎮火(終息)」くらいの勢いで火を消さないと本当におおごとです。 そういった意味でも「鎮火」は、厄介なことやもめ事が確実に終わった状況を指すのです。 世の中全般の様々なケースで使われる言葉だともいえるでしょう。 正常化 「正常化」とは「普通の状態に戻る」あるいは「戻す」行為や状況をいいます。 まさしく混乱していたものがまとまって一点に集まるかのように収束していく状況と同じだといえるでしょう。 ただ「正常化」はどちらかというと「終息」の方に意味が近いとも思えます。 つまり「正常化」は結果であり、最終的な姿を意味しているからです。 そういった意味においては、一時的な平定を意味する「収束」とは少々意味を異にしてしまう言葉かもわかりませんね。 平常に戻る 「平常に戻る」。 この言葉の意味は「混乱や動乱が元に戻る」状態を意味しています。 つまりは「正常化」とほぼ同じ意味であり「収束」の類義語として扱われるべき言葉でしょう。 「平常に戻る」も「収束化する」もどちらも混乱・動乱状態が普通の状態に戻り平静になっていく様を表すことはお分かりいただけた事と思います。 雨降って地固まる 「雨降って地固まる」は、「もめごとや争いごと・災害などがあった後は、かえって基盤や地盤が強固になって良い状態になる」という意味があります。 つまり混乱や動乱が収まり、平穏な状況になるということで「収束」の類義語として認識してもらっていいでしょう。 但し、深い意味で追求したら確かに意味合いは違ってきます。 「収束」には自身の力でなんとか局面打開を行える可能性もありますが「雨降って地固まる」の方は規模がもっと大きく己の力の及ばない程度が伺える部分もあります。 ただ夫婦喧嘩などの類のものは確かに雨降って地固まるの境地でしょう。 互いの思い違いが時間と相互信用を通して前よりも強い絆を育みますからね。 「収束」とは違い成果を感じることでしょう。 間違えやすい「収束」を正しく覚えよう 今回は「収束」という言葉について説明してまいりました。 「収束」という言葉は本文中にもありましたが「終息」の方と混同してしまって使い方が正しくない方が結構いるかもわかりません。 一時的、あるいは一旦、決着がつく方が「収束」で決着が完全についた方が「終息」です。 この二つ、意味と使い方を正しく理解して使用していきましょう。 「収束」を正しく使って行くことができたなら、あなたのボキャブラリーは間違いなくアップすると思います。

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「終息」と「収束」の違いは?感染症などにはどっちを使う?使い方を解説!【類義語・対義語】|語彙力.com

収束 と 終息 違い

終息と収束の違い 終息と収束の違いを分かりやすく言うと、 終息とは終わること、収束とは落ち着くことという違いです。 一つ目の終息を使った分かりやすい例としては、「新型ウイルスの終息宣言にはまだ時間がかかるだろう」「大流行したブームが終息を迎えようとしている」「三年間続いてた戦争が終息した」「新型ウイルスの終息の気配が見えない」などがあります。 二つ目の収束を使った分かりやすい例としては、「試行回数を増やすと確率は収束しやすくなる」「一刻も早い事態の収束を願うばかりです」「本件は一旦収束へと向かいました」などがあります。 終息は物事が完全に終わった時に使う言葉で、収束は物事の混乱が一旦落ち着いた時に使う言葉になります。 ただし、どちらも似たような意味を持っているため、会話の中に出てきた時にはどちらのことを言ってるか注意することが必要です。 新型ウイルスや流行りの感染症にに対して「終息」と「収束」どちらが正しいのかと言うと、どちらも正解になります。 上記の「新型ウイルスの終息の気配がみえない」を例に挙げると、「終息」と「収束」どちらでも置き換えることができます。 終息を使った例の「新型ウイルスの終息の気配が見えない」は、新型ウイルスの流行が終わる気配が見えないという意味になっています。 もう一方の収束に置き換えてみると、「新型ウイルスの収束の気配が見えない」となります。 新型ウイルスによって混乱した社会が、落ち着きを取り戻す気配が見えないという意味です。 このように、意味は少し違うのですが、「終息」と「収束」どちらの言葉も使うことができます。 また、新型ウイルスの流行が完全に終わった場合には終息を使うのが正解で、完全に終わったことを意味する「終息宣言」という言葉がよく使われます。 終息を英語にすると、「End」となり、例えば上記の「新型ウイルスの終息宣言にはまだ時間がかかるだろう」を英語にすると「Declaration of the end of the new virus will still take time」となります。 一方、収束を英語にすると「convergence」となり、例えば上記の「試行回数を増やすと確率は収束しやすくなる」を英語にすると「Probability tends to converge with more trials」となります。 終息の意味 終息とは、 物事が完全に終わることを意味しています。 終息を使った分かりやすい例としては、「新型ウイルスの終息への道のりは長そうだ」「一年間続いていた暴動は終息を迎えた」「この食べ物のブームはまだまだ終息しなさそうだ」「新型ウイルスの問題が終息したらヨーロッパ旅行にいきたい」などがあります。 その他にも、「新型ウイルスの感染拡大はいつ終息を迎えるのか」「こちらの商品は終息品につきもう手に入れることができません」「半年間続いた山火事は一週間続いた大雨により終息しました」などがあります。 終息という言葉は、流行しているものや戦争、災害など物事が完全に終わった時に使います。 そのため、新聞やテレビの報道などでよく目にするはずです。 また、終息は「終息を迎える」「終息に向かう」「終息した」「終息をする」などで表現することが多いです。 終息の類語・類義語としては、物事が終わりになることを意味する「終結」、続いていた物事がすっかり終わることを意味する「完結」、動きが止まることを意味する「ストップ」、物事が完全に終わることを意味する「完了」などがあります。 終息の終の字を使った別の言葉としては、生命が終わることを意味する「終焉」、会議や会合などを終えることを意味する「終会」、ある物事の終わる時期を意味する「終期」、その日の業務を終えること意味する「終業」などがあります。 その他にも、物事に決まりがついて終わることを意味する「終決」、物事終わることを意味する「終止」、物事が最後に行き着くところを意味する「終末」、物事がすっかり終わることを意味する「終了」、物事の終わりのところを意味する「終点」などがあります。 収束の意味 収束とは、 混乱していたものが落ち着くことを意味しています。 その他にも、数学である値に限りなく近づくことや、多くの光線が一点に集まることの意味も持っています。 「一日も早く事態の収束を願うばかりです」「台風の脅威が一旦収束しました」「政府はデモの収束を図る」などの文中で使われている収束は、「混乱していたものが落ち着くこと」の意味で使われています。 一方、「確率が収束するのは極めて当然である」「レンズを使って光を収束させる」などの文中で使われている収束は、「数学である値に限りなく近づくことや、多くの光線が一点に集まること」の意味で使われています。 収束という言葉は、混乱していたものが落ち着くことの意味で使われるのが一般的です。 新聞やテレビの報道などで収束を使う場合はほとんどこの意味でしょう。 数学である値に限りなく近づくことや、多くの光線が一点に集まることの意味は、日常的にはあまり使われません。 あまり使われない意味なのですが、中学校や高校の物理、化学、数学の授業でこの使い方をしたことがある人も多いはずです。 収束の類語・類義語としては、物事が一つの場所に集まることを意味する「輻湊」(読み方:ふくそう)、一つにまとまることを意味する収斂(読み方:しゅうれん)、同じものが重なり合うことを意味する「重複」などがあります。 収束の・反対語としては、意見や主張などが対立してもつれることを意味する「紛糾」(読み方:ふんきゅう)があります。 収束の収束の字を使った別の言葉としては、拾い集めることを意味する「収集」、一度配ったものをまた集めることを意味する「回収」、監獄に収容することを意味する「収監」、中に入れてしまっておくことを意味する「収納」などがあります。 終息の例文と使い方 6.原子力発電所の事故の収束に向けた取り組みが今まさにクライマックスを迎えようとしている。 この言葉がよく使われる場面としては、混乱していたものが落ち着くことを表現したい時などが挙げられます。 他にも、数学である値に限りなく近づくことや、多くの光線が一点に集まることを表現したい時に使います。 例文1から例文3は混乱していたものが落ち着くことの意味で使われています。 「収束を図る」「収束がつく」「収束に向かう」という言葉で表現することも多いです。 新聞やテレビの報道で、この言葉を見たり聞いたりしたことがある人も多いはずです。 例文4は多くの光線が一点に集まることの意味で使われています。 意味がとても限定的なのであまり馴染みない使い方になります。 例文5は数学である値に限りなく近づくことの意味で使われています。 こちらも意味が限定的なのですが、例文4のような使い方よりは馴染みのある使い方なはずです。 スマホゲームのガチャが好きな人は「確率の収束」という言葉を知っているはずです。 最後になりますが、終息か収束どちらを使うか迷った時は、終息は物事が完全に終わる時に使う、収束は混乱していたものが落ち着く時に使う、と覚えておけば間違いありません。

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新型コロナウイルス“しゅうそく”は、収束? 終息?〈デキる社会人の言葉づかい〉

収束 と 終息 違い

収束の意味、「終息」との違い、「収束」の使い方や例文、類義語などについて詳しくみていきたいと思います。 「収束」の意味や使い方を学ぼう 「収束」という言葉の意味や使いかを学んでいきましょう。 「収束」はという言葉は注意して聞いていたら、結構いろんなところで使われている言葉です。 完璧にマスターして「収束」という言葉を使いこなしていきましょう。 「収束」の読み方 まず「収束」の読み方です。 「しゅうそく」と読みます。 「収束」の意味 それでは「収束」の意味について解説していきましょう。 まとまっておさまりがつくこと 「収束」の意味は、 分裂・混乱していたものが、まとまって収まりがつくこと。 また、収まりをつけること。 (goo辞書より引用) となります。 つまりあらゆる物事が解決に向かって一旦は終了した、という意味合いになるでしょうか。 「収まりがつく」「落ち着いた」という意味にもとることができます。 ただ注意したいのは「収束」は必ずしも物事が完全決着していない状態、ということを認識しておくことです。 完全決着の方は、このあと「終息」という言葉の方で詳しく解説いたします。 光の束が一点に集まること 「収束」には別の意味もあります。 それは「光の束が一点に集まること」です。 小学生の頃、理科の事件で虫眼鏡で光を一点に集めることをやったと思うのですが、この時の光の状態がまさに「収束」している状態といえるのです。 この意味は覚えておくと、いざという時に話の幅を広げる上でも有効に使うことができると思いますよ。 数字がある値に限りなく近づくこと 「収束」には「数字がある値に限りなく近づく」という意味もあります。 数学で計算問題をやっていて答えとなる値にどんどん近づいていく状態をいいますね。 流線が一点に向かって集まること また「収束」には海洋学上の流線が一点に向かって集まる状態という意味も存在します。 とにかくまとまっていなくて散らばっていた状態のものが、一つのところに集まってきた状態を「収束」というように解釈したらいいでしょう。 「収束」と「終息」の違い それではここからは「収束」と「終息」の違いについて解説していきましょう。 「終息」の意味 それでは終息の意味についてみていきましょう。 物事が終わってやむこと 「終息」とは物事が全て終わって、やむ、すなわち「修了」することを意味します。 いろいろと煩雑になっていたり、全然解決していなかった問題が完全に決着した状態をいうのです。 物事に決着がつくこと 「終息」とは物事の完全決着を意味します。 よって一時的な小康状態といった様子は「終息」とはいいません。 「終息」はいかなる物事において、もう危惧するような事態は起こり得ない状況を指していうのです。 微妙なニュアンスの違い 「収束」と「終息」には同じようにみえて微妙にニュアンスが違っています。 ここではその違いについてみていきたいと思います。 完全に終わるのか落ち着くのか 「収束」と「終息」の意味の違いの決定的なものは、一旦落ち着いているだけなのか、完全に落ち着いて終わってしまったのか、の違いです。 例えてみますと、「台風の猛威が一旦は収束しました」という表現は一時的に台風の勢力が収まった状態をいうのに対して「台風の猛威が完全に終息しました」となると、もう台風は過ぎ去ったか温帯性低気圧に変わって猛威が消えたか、という意味合いになってきます。 「収束」と「終息」の意味の違い、お分かりいただけましたでしょうか? 「収束」の使い方と例文 それではここからは「収束」の使い方と例文をご紹介していきましょう。 事態や物事が落ち着いたとき 「収束」の使い方は「事態や物事が落ち着いたとき」に用います。 事態の収拾がつかずにどたばたしていた状態が一旦は収まり、小康状態になったようなケースを指していいます。 よって「収束」が扱う事態は、再び混乱やばたばたが起こり得る状態ともいえるのです。 これが最も一般的な「収束」の使い方なのです。 トラブルや事件の現状に対して 「収束」はトラブルや事件の現状に対しても使われます。 「昨日の案件の収束状態はどのようなものだ?」「事件の収束状況を説明してくれたまえ」といった具合ですね。 「収束」は今、起こっているトラブルや事件など厄介なことを総称しての意味もあるのです。 テレビドラマでも刑事もののドラマではよく使われる言葉ですよね。 「収束」の例文 それでは「収束」を使った例文を紹介していきましょう。 社内で起きたトラブルの収束を図る この例文は「トラブル」を治めてゆくさまを描写した例文となっています。 つまり社内で起きたトラブルも「収束」であり、収束を図ろうとする行為も「収束」なのです。 一般的にトラブル沙汰は「収束」を使う絶好の場面です。 よって職場や家庭など「収束」を使う現場は、ありとあらゆるところに存在しているということがわかるでしょう。 いずれにせよ社内で起こってしまったトラブルは一刻も早く収束させるべきです。 それが例え完全決着でなかったとしても、組織を円滑に機能させるためにはほんの少しのトラブルも見逃すべきではありませんからね。 現場は混乱しており収束がつかない状態だ この「収束」は混乱した現場が一向に治まらない様子を描写しています。 例えばゴシップネタを扱うような芸能記者たちは、お目当ての芸能人が現場に現れたら例えようのないくらい群がって周囲は大混乱します。 そのような状況で静かに列を作っておとなしくしていなさいと言っても、そう簡単にはそうならないでしょう。 我先にとターゲットの芸能人の写真を撮ったりインタビューしようと皆、血眼になるはずです。 そのような現場はいつまでも混乱が続き収拾がつかず事態の収束にはほど遠いこととなるでしょう。 事件の収束をただひたすらに待つ この例文は事件の収束、つまり事件解決を心待ちにしている状況を表しています。 事件というものは当事者が願うほどにはそう簡単には解決しないでしょう。 時間がかかってしまうものとして当事者は覚悟していなければなりません。 その心境を代弁した例文となっています。 そして本来ならば事件に対しては「収束」ではなく「終息」の方を使いたいでしょう。 しかし、不本意な結果で終息されてしまっては元も子もないかもわかりません。 一時的なものでもいいから早く解決に向かう方向で当時者の気持ちが落ち着くことが望まれていますからね。 だからこそ「収束」という言葉を使って一刻も早い事件解決を望むのです。 「収束」の類義語 それではここからは「収束」の類義語についてみていきましょう。 落ち着く 「落ち着く」、つまり一応の決着をみた状態といえます。 完全には事態の終了には至っておらずとも、さっきまでの喧々諤々とした状態からは静かになった状態、ということです。 一旦、事態の収拾がついた状態はまさしく「収束」と類義語であるといえますね。 「落ち着く」は物事がまだ進行しているのだが、小休止という意味合いも含んでいますからね。 収斂 「収斂」、難しい漢字ですね。 この言葉は「しゅうれん」と読みます。 意味は「縮む」「引き締まる」「収縮」「一つにまとまる」「集約」ということになります。 「縮む」という意味合いは「収束」の状況と完全に同じ意味合いとはいいにくいですが乱雑に散らかり広がっている状況が一点に集まるかのように固まっていったら確かに「縮む」という状況と同じともいえるでしょう。 そういった意味において類義語とみなされるのです。 そしてもう一つの意味である「一つにまとまる」の方は「収束」とほぼ同一といえるでしょう。 一点に集まる収束は言い方を変えれば「一つにまとまる」ですからね。 あとは「収斂」という言葉を自分のものにしていかにして使うようにしていくか、でしょう。 集束 「集束」とは「多くの光が一点に集まること」を意味し、ほとんど「収束」と同じ意味を持つ言葉です。 「集束」の「集」は集める。 「収束」の方の「収」は収める。 どちらもちらかっていたり散乱しているものが一つのところに集まってくる様子を表しています。 まさしく一応の決着をみた表現なのです。 ただ世間的には「収束」という漢字を使った方が無難でしょう。 学校のテストでも「収束」の方を使った方が得点できるはずです。 「集束」は少々、使い道の少ない表現といえるかもわかりません。 収拾 「収拾」の意味として一般的なのが「ものを拾い集めること」なのですが、世の中一般で使われる意味として「混乱を治め、状態を整える」という意味も持っています。 まさにこちらの意味ならば「収束」とほぼ同じ意味合いであり、類義語として成り立つといえます。 「収拾」はよく「事態の収拾」といういい方をします。 恐らく一度や二度はそのような言い方を耳にしたことがあるのではないでしょうか? ちなみに「収拾」は「しゅうしゅう」と読みます。 「しゅうしゃ」ではありません。 しっかり記憶しておきましょう。 学校の漢字テストで結構、出題される可能性が高い漢字だと思います。 鎮火する 「鎮火する」とは「火事が収まる」「火を消す」という意味です。 つまり大変な事態(火事)が消える(一点に集中する、収まる)という意味となり「収束」と同一とみなすことになります。 確かに火事が起こったら大変な事です。 しかし「収束」程度では被害はますます出ます。 「鎮火(終息)」くらいの勢いで火を消さないと本当におおごとです。 そういった意味でも「鎮火」は、厄介なことやもめ事が確実に終わった状況を指すのです。 世の中全般の様々なケースで使われる言葉だともいえるでしょう。 正常化 「正常化」とは「普通の状態に戻る」あるいは「戻す」行為や状況をいいます。 まさしく混乱していたものがまとまって一点に集まるかのように収束していく状況と同じだといえるでしょう。 ただ「正常化」はどちらかというと「終息」の方に意味が近いとも思えます。 つまり「正常化」は結果であり、最終的な姿を意味しているからです。 そういった意味においては、一時的な平定を意味する「収束」とは少々意味を異にしてしまう言葉かもわかりませんね。 平常に戻る 「平常に戻る」。 この言葉の意味は「混乱や動乱が元に戻る」状態を意味しています。 つまりは「正常化」とほぼ同じ意味であり「収束」の類義語として扱われるべき言葉でしょう。 「平常に戻る」も「収束化する」もどちらも混乱・動乱状態が普通の状態に戻り平静になっていく様を表すことはお分かりいただけた事と思います。 雨降って地固まる 「雨降って地固まる」は、「もめごとや争いごと・災害などがあった後は、かえって基盤や地盤が強固になって良い状態になる」という意味があります。 つまり混乱や動乱が収まり、平穏な状況になるということで「収束」の類義語として認識してもらっていいでしょう。 但し、深い意味で追求したら確かに意味合いは違ってきます。 「収束」には自身の力でなんとか局面打開を行える可能性もありますが「雨降って地固まる」の方は規模がもっと大きく己の力の及ばない程度が伺える部分もあります。 ただ夫婦喧嘩などの類のものは確かに雨降って地固まるの境地でしょう。 互いの思い違いが時間と相互信用を通して前よりも強い絆を育みますからね。 「収束」とは違い成果を感じることでしょう。 間違えやすい「収束」を正しく覚えよう 今回は「収束」という言葉について説明してまいりました。 「収束」という言葉は本文中にもありましたが「終息」の方と混同してしまって使い方が正しくない方が結構いるかもわかりません。 一時的、あるいは一旦、決着がつく方が「収束」で決着が完全についた方が「終息」です。 この二つ、意味と使い方を正しく理解して使用していきましょう。 「収束」を正しく使って行くことができたなら、あなたのボキャブラリーは間違いなくアップすると思います。

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