ラテン語で死という意味。 メメント・モリの絵画13点。死を想えという意味の、死の象徴に満ちた主題【第二弾】 : メメント・モリ

メメント・モリの絵画13点。死を想えという意味の、死の象徴に満ちた主題【第二弾】 : メメント・モリ

ラテン語で死という意味

まえがき 個人的な興味で調べた ラテン語のかっこいい名言、 格言、諺をご紹介します ラテン語とは? ラテン語は主に 古代ローマの共用語として 普及した古代語です。 一時期はローマ帝国の拡大に伴って ヨーロッパの広い地域で使用されていましたが 西暦395年のローマ帝国の分裂の影響で イタリア語、スペイン語、 フランス語などの子孫言語への分化が進み、 次第に実社会では使われなくなっていきました。 その後は学術論文や外交文書など 文語としてのラテン語は 18世紀頃まで生き残り続けていたものの、 それも英語が公用語として 発展するのと比例して衰退し、 現在ラテン語を公用語としている国は バチカン市国のみとなっています。 現在、ラテン語はどこで使われている? 日常生活ではほとんど使われなくなった ラテン語ですが、その名残は 今でも様々なところで見つけることができます。 ・英語やイタリア語の一部の単語の由来として ・映画や小説、ドラマ、ゲームなどでの引用 ・都市や大学のモットー ・動植物の学名や星座の名前 ・Q. D Quod Erat Demonstrandum やR. P Requiescat in pace などの慣用表現 より身近な例を挙げると、 例えば有名な児童小説シリーズ、 ハリーポッターに登場する 呪文の多くはラテン語が ベースになっていたりします。 ラテン語名言集 Memento mori 読み : メメント・モリ 意味 : 死を想え ノーラン監督の映画『メメント』を始め、 ドラマ、アニメなど様々な創作物で 引用されているこちらの格言。 古代ローマでは使用人が将軍に この言葉をつぶやくことで、 「今は絶頂にあるかもしれないが、 明日もそうであるかは分からない」 という警告を与えていたそうです。 Carpe diem 読み : カルペ・ディエム 意味 : その日を摘め 古代ローマの詩人、 ホラティウスの詩に登場する格言。 「今この瞬間を楽しめ」、 「今を大切に生きよ」とも訳され、 サッカーの中田英寿選手が 座右の銘としていたり、 ロビンウィリアムス主演の映画、 「今を生きる」の標語になったことで 知られています。 Vivere est militare. 読み : ウィーウェーレ・エスト・ミーリターレ 意味 : 生きることは戦うことだ 皇帝ネロの教師としても有名な 哲学者セネカの『倫理書簡集』に 見られる言葉です。 Veni, Vidi, Vici 読み : ウェーニー・ウィーディー・ウィーキー 意味 : 来た、見た、勝った ローマの将軍カエサルが、 BC47年のゼラの戦いでの勝利を ローマにいる腹心に伝えた時の言葉です。 Alea jacta est. 読み : アーレア・ヤクタ・エスト 意味 : 賽は投げられた 現代では、『もう後戻りはできないから やるしかない』といった場面で使われる カエサルの有名なフレーズ。 ローマへ反旗を翻したカエサルが、 ルビコン川を渡る際にこの言葉を発して 部下に檄を飛ばしたとされています。 ちなみに『賽は投げられた』は その締めにあたる部分であり、 全文は以下に引用した通りです。 『ここを渡れば人間世界の破滅、 渡らなければ私の破滅。 神々の待つところ、 我々を侮辱した 敵の待つところへ進もう、 賽は投げられた』。 Vincit qui se vincit. 読み : ウィンキト・クィー・セー・ウィンキト 意味 : 自らを征服するものを征服する。 古代ローマの格言であり、 ディズニー映画「美女と野獣」の 野獣の城のステンドグラスにも 刻まれているこの言葉は、 欲望や恐怖にコントロールされない 自制心の大切さを説いています。 Tempus fugit 読み : テンプス・フギト 意味 : 時は飛び去る ローマの詩人、ウェルギリウスの 農耕詩に登場する諺。 人生の限られた時間を無駄にするな という警句が込められており、 その意味から時計に 刻まれることも多いです。 De omnibus dubitandum 読み : デー・オムニブス・ドゥビタンドゥム 意味 : 全てを疑え フランスの哲学者、 ルネ・デカルトに由来する言葉。 ちなみに資本論のカール・マルクスが 好きな標語として この言葉を挙げていたりします。 Cogito ergo sum. 読み : コギト・エルゴ・スム 意味 : 我思うゆえに我あり フランスの哲学者、 ルネ・デカルトの有名な言葉。 この世のあらゆるものは疑いうるが、 その疑っている私自身が 存在することだけは疑いようがない というデカルト哲学の第一原理を意味しています。 Requiescat in pace. 読み : レクゥィエスカト・イン・パーケ 意味 : 死者に安らかな眠りを 欧米でしばしば墓石に刻まれる、 死者への追悼を込めた言葉。 この言葉の頭文字をとった 『R. P』は今でも若者のスラングとして 日常的に使用されています。 創作物での引用例も多く、 例えば15世紀イタリアを舞台としたゲーム アサシン クリード IIでは主人公エツィオが 他のキャラクターを殺害する際に この言葉を呟いていました。 Si vis pacem para bellum. 読み : スィー・ウィース・パーケム、パラー・ベッルム 意味 : 汝平和を欲さば、戦への備えをせよ。 平和を望むなら戦いに備えよ という意味のラテン語の警句です。 現代の視点でいうと、 核兵器による抑止力などは この言葉が示す所と良く 一致するように思えますね。 Pax paritur bello. 読み : パークス・パリトゥル・ベッロー 意味 : 平和は戦争から生まれる。 一つ前の言葉と酷似した意味を持つ格言。 ギリシア、カルタゴの将軍や王、哲学者の 伝記を書いた『英雄伝』の著者ネポスの言葉です。 こちらもその簡潔さから 引用される機会が多く、 直近の例では、PS4のスパイダーマンの 最終章タイトルに引用されてました。 Pulvis et umbra sumus. 読み : プルウィス・エト・ウンブラ・スムス 意味 : 私たちは塵であり、影である 古代ローマの詩人、ホラティウスの言葉。 この言葉からは、人間の生は 塵や影のように一時的なものであり、 永遠に続くものであるように 考えるべきではない、 という警句を読み取ることができます。 Astra inclinant, sed non obligant. 読み : アストラ・インクリナント・ノン・オブリガント 意味 : 星は私たちの気を惹くが、私たちを束縛することはない ここで言う『星』とは星占いの意味であり、 この言葉には人間の運命は占いなどではなく 自由意志によって切り開かれるものだという 前向きな人生観が込められています。 Ignoramus et ignorabimus. 読み : イグノラムス・イグノラビムス 意味 : 我々は知らない、知ることはないだろう 運動の起源や自由意志などといった 科学上の問題の中には 人間の認識の仕組み上、 永遠に答えが出ないものがある と説いた19世紀の生理学者 エミール・デュ・ボア=レーモンの言葉です。 また、後に数学者ヒルベルトがこの格言を 「私たちは知るだろう、私たちは知らねばならない」 と言い換えて引用したりもしています。 Dum spiro, spero 読み : ドゥム・スピーロウ・スペイロウ 意味 : 生ある限り希望はある 元は古代ローマの詩人テオクリトスと 著述家キケロの書簡に登場した語句で、 現代ではアメリカの サウスカロライナ州を始め 様々な都市や学校のモットーとして 用いられています。 Veritas numquam perit. 読み : ウェーリタース・ヌンクァム・ペリト 意味 : 真理は決して滅びない セネカの著書 『トロイアの女たち』に登場する格言です。 余談ですが、私の好きな漫画 『ジョジョの奇妙な冒険』にて、 第5部の主人公ジョルノ・ジョバァーナが 「真実から出た『誠の行動』は、 決して滅びはしない」 という非常に似た意味の 名言を残していました。 ちなみにジョルノはイタリア人 という設定であり、もしかすると このセネカの名言を意識していた…のかも? Non ducor, duco. 読み : ノン・ドゥカ・ドゥコ 意味 : 我は導かれず。 我こそが導く ブラジルのサンパウロ市のモットーとなっている言葉。 いかなる時も主体性を失わないという 強い意志が感じられる格言です。 Sic semper tyrannis. 読み : シク・センパー・ティラニス 意味 : 専制者は斯くの如く カエサルを暗殺したブルータスの言葉。 その経緯から民主主義の象徴とされており、 アメリカのバージニア州のモットーにもなっています In vino veritas. 読み : イン・ウィーノー・ウェーリタース 意味 : 酒に真理あり 「酒に酔えば、誰もが 隠した秘密や欲望を曝け出す」 という意味の古代ギリシアの諺。 特にラテン圏の古代ギリシア、ローマでは ワインの生産が盛んであり、 文中に出て来る単語vinoは 現代のワインの語源にもなっています。 Ignis aurum probat; miseria fortes viros. 読み : イグニス・アウルム・プロバト ミセリア・フォルテース・ウィロース 意味 : 炎は黄金を証明し、苦難は勇者を証明する 本物の黄金が炎をものともしないように、 苦難が人を強くするという意味のセネカの言葉です。 Fortes fortuna adiuvat. 読み : フォルテース・フォルトゥーナ・アドユウァト 意味 : 幸運は勇者に味方する 幸運は果敢に行動する人にやってくる という意味の格言。 fortunaは運命を意味する ラテン語の女性名詞であり、 そのことから「幸運の女神は 勇気あるものに味方する」と 訳されることもあります。 Errare humanum est. 読み : エッラーレ・フーマーヌム・エスト 意味 : 誤るのが人間である 人間は本来間違うものであり、 同じ間違いを繰り返さないために、 その間違いから学ぶ必要がある という教訓を示したラテン語の金言です。 Non progredi est regredi. 読み : ノーン・プローグレディー・エスト・レグレディー 意味 : 前進せぬは後退することなり 進学、就職、結婚など これまでの環境が大きく変化する決断は 誰もしも大きな不安を覚えるもの。 そんな時はこの言葉を思い出して 一歩踏み出す勇気に変えたいものですね。 参考資料•

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かっこいいラテン語の単語・言葉一覧【名言・チーム名・店名】

ラテン語で死という意味

おしゃれなラテン語の活用方法・チーム名の三つ目は、「Ludovicus」です。 これは、「ルドヴィクス」と読みます。 意味は、高名な戦士といった意味があります。 チームで活動するときや相手に力を示したいときなどに使うことができます。 ラテン語の他の言葉でも、かっこいいチーム名の付け方があります。 下記のサイトでは、かっこいい英単語やおしゃれな英単語を使ったチーム名などが一覧になって紹介しています。 是非、参考にしてみてください。 おしゃれでかっこいいラテン語を知って使いこなそう! いかがでしたでしょうか。 ラテン語は、今でも使われている言語です。 かっこいい単語やおしゃれ、可愛い単語はたくさんあります。 一覧を参考にして、チーム名や名前付けの参考にしてみてください。 音だけで決めずにきちんと格言などの意味を確認して名前を付けるようにしてください。 かっこいいラテン語を活用してください!.

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英文に出てくるラテン語

ラテン語で死という意味

「メメント・モリ」の語源と意味ラテン語「memento mori」が原語で、直訳では「死ぬことを覚えていなさい」という意味。 「人の死を忘れるな」ということではなく、「人間は死すべき運命にあることを自覚して生きよ」という警句です。 メメント・モリの思想は、古代ギリシャ・ローマから見られますが、中世ヨーロッパでは芸術作品のモチーフとして用いられました。 絵画や彫刻では、メメント・モリを象徴する図像とともに、その言葉が記されることもあります。 「メメント・モリ」誕生のきっかけはペストの流行 14世紀中頃のヨーロッパではペスト(黒死病)が爆発的に流行し、人口の半分の人々が亡くなる都市も存在しています。 当時は、ワクチンなど有効な治療法がなかったため、ペストに罹患した人はなすすべもなく、皮膚が黒く変色して苦しみながら命を落としました。 ペストが終息すると、「メメント・モリ」を主題とした絵画が多く描かれるようになります。 「メメント・モリ」はバロック期の精神を表す 常に死を想う「メメント・モリ」の精神は、17世紀初頭に興ったバロック芸術の主題としても多く用いられました。 古代ギリシャの調和美を追求したルネサンスが終わると、流動的で過剰な装飾を特徴とするバロック様式がヨーロッパで起ります。 バロックは、宗教戦争などで荒廃、分裂した不安定な時代の精神を表したものでした。 バロック期には、常に死を想う「メメント・モリ」や、全ては虚無であるとする 「ヴァニタス」などの様式が好まれました。 「メメント・モリ」の絵画様式とは? ヴァニタス様式 15世紀ごろ:ペスト流行後「死の舞踏」 ペスト流行が去ったあとの15世紀頃には、「メメント・モリ」の思想のもと、盛んに「死の舞踏」(英語:Dance of death)と呼ばれる寓意画が描かれました。 「死の舞踏」のきっかけは14世紀にフランスで書かれた同名の詩、または生き残った人たちが半狂乱になって集団ヒステリーを起こし、広場で狂乱状態で踊ったことなどとされています。 「死の舞踏」は、死の象徴である骸骨が、年齢や身分、職業を問わずあらゆる人々を踊りながら墓場に導く様子を描いたものです。 骸骨は墓穴を掘るためのスコップを持つこともあります。 導かれる人々は、なかば骸骨姿となり、身にまとう衣服や持ち物などによって生前の職業などを示唆したり、あるいは個性を取り払われた単なる骸骨となって描かれるものもあります。 「死の舞踏」は、教会の壁画や教会を飾る絵画として描かれ、「メメント・モリ:死を忘れるなかれ」の象徴となりました。 「死の舞踏」よりさらに恐怖が高まる「死の勝利」 「死の舞踏」と同じ時期に「死の勝利」のモチーフも現れました。 骸骨が人々を踊りながら墓場に導く死の舞踏に対して、死の勝利では、死の象徴である骸骨があらゆる階級の人々を襲って蹂躙し、より恐怖が高まる様式で描かれました。 16~17世紀:頭蓋骨が描かれる「ヴァニタス」 16世紀から17世紀にかけて、北ヨーロッパでは「ヴァニタス」と呼ばれる死をモチーフとした寓意画が盛んに描かれました。 ヴァニタスとはラテン語で「空虚」という意味です。 人生の短さや虚飾の虚しさなどの寓意を表す静物画であるヴァニタスの様式は、15世紀頃から描かれるようになった静物画の格を、宗教画と同じ位置に引き上げるために思想性を盛り込む必要性があったことから発展しました。 「メメント・モリ」の絵画とは? バーント・ノトケ『死の舞踏』1435年頃 『死の舞踏』聖ニコラス教会(エストニア・タリン) (出典:Wikimedia Commons User:WikedKentaur) ドイツの画家バーント・ノトケ(1435年頃~1508年頃)の『死の舞踏』では、教皇、王、王妃が死神によって墓場に連れていかれる様子が描かれています。 もともとはあらゆる階層の人々が描かれた大きな作品でした。 どのような身分や職業であっても、死は必ず訪れるということをストレートに伝える風刺画です。 ブリューゲルの『死の勝利』1562年頃 『死の勝利』プラド美術館(スペイン・マドリード) (出典:Wikimedia Commons User:Slowking4) 16世紀オランダの画家ピーテル・ブリューゲル(1525年頃~1569年)の作品『死の勝利』は、「死の舞踏」と「死の勝利」の2つの様式を融合して描かれた作品です。 遠景では火山が噴火し、船が炎上しています。 左右の丘ではさまざまな方法で処刑される人々が描かれ、前景には車輪に轢き殺される人や骸骨に蹂躙される人々がいます。 本作品は、中世ヨーロッパの「メメント・モリ」の教訓を図像化した傑作であると評価されています。 まとめ 14世紀中頃のヨーロッパを襲ったペスト流行の恐怖に端を発し、絵画の主題として用いられるようになった警句「メメント・モリ(死を想え・死を忘れるな)」。 中世ヨーロッパの世界観を構成していたキリスト教は、死後によみがえって永遠の幸福を得ることに意識を向けていました。 つまり、骸骨に導かれて墓に入ることは、永遠の世界への入口だったということです。 「死の舞踏」の絵にどこか突き抜けた客観性を感じるのは、現実の世界よりも神が約束した永遠の世界にリアリティを持つ、中世の世界観が根底にあるように思われます。

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