雪 の いと 高 う 降り たる を。 学習指導案 矢口景子

「雪のいと高う降りたるを」の現代語訳

雪 の いと 高 う 降り たる を

「黒=原文」・ 「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら 雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子(みかうし)まゐりて、 雪がたいそう高く降り積もっているに、いつもとは違って、御格子をおろして 炭櫃(すびつ)に火おこして、物語などして集まりさぶらふに、 炭櫃(囲炉裏)に火をおこして、(女房達が)話などして(中宮定子のそばに)集まってお仕えしていたところ、 「少納言よ、香炉峰(かうろほう)の雪、いかならむ」と仰せらるれば、 「少納言よ、香炉峰の雪はどのようだろう。 」とおっしゃるので、 御格子あげさせて、御簾(みす)を高くあげたれば、笑はせたまふ。 (私(作者)が女房に)御格子を上げさせて、御簾を高く上げたところ、(中宮定子が)お笑いになる。 人々も、「さることは知り、歌などにさへうたへど、思ひこそよらざりつれ。 女房達も、「そのような漢詩(白居易の「香炉峰下~」の漢詩)は知っており、歌などにまで歌うけれども、(御簾をまき上げる動作でお答えするということは)思いつきませんでした。 なほ、この宮の人には、さべきなめり。 」と言ふ。 やはり、この中宮定子様に(お仕えする人として)は、ふさわしい人であるようだ。 」と言った。 解説・品詞分解はこちら lscholar.

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枕草子~雪のいと高うはあらで~

雪 の いと 高 う 降り たる を

解説 雪の夕暮れ、雪明かりの中で、仲よしどうしが火鉢を囲んで、しみじみ語り合うのは実に趣深い。 夜もややふけたころ、風雅を愛する男性が、ふいと、そしてさりげなく雪見舞いに来てくれる。 そして簀子に腰をおろして、雪をながめながら夜明けまで語り合い、詩句などを口ずさみながら帰ってゆく。 そんな風情は実にすばらしい。 こういう人が交ってくれると、女たちだけよりは、一段と興趣が加わるものである。 雪のいと高うはあらで、うすらかに降りたるなどは、いとこそをかしけれ。 また、雪のいと高う降り積もりたる夕暮れより、端近う、同じ心なる人二、三人ばかり、火桶を中に据ゑて物語などするほどに、暗うなりぬれど、こなたに火もともさぬに、おほかたの雪の光いと白う見えたるに、火箸して灰など掻きすさみて、あはれなるも、をかしきも、言ひ合はせたるこそをかしけれ。 宵もやや過ぎぬらむと思ふほどに、沓の音近う聞こゆれば、あやしと見いだしたるに、時々かやうのをりに、おぼえなく見ゆる人なりけり。 「今日の雪を、いかにと思ひやり聞こえながら、なでふ(ナジョウ)ことにさはりて、その所に暮らしつる。 」など言ふ。 「今日来む」などやうのすぢをぞ言ふらむかし。 昼ありつることどもなどうち始めて、よろづのことを言ふ。 円座(わらふだーワロウダ)ばかりさしいでたれど、片つ方の足は下(しも)ながらあるに、鐘の音なども聞ゆるまで、内にも外にも、この言ふことは飽かずぞおぼゆる。 明け暮れのほどに帰るとて、「雪何の山に満てり。 」と誦(ず)したるは、いとをかしきものなり。 女の限りしては、さもえ居明かさざらましを、ただなるよりはをかしう、すきたるありさま、など言ひ合はせたり。 読解の要点 第一段落・・・「いと……で」は部分否定の表現で「それほど……ではなくて」の意。 なお、「下ながらある」は、下(=地面)にたらしたままでいる、の意。 第四段落・・・「女の……ざらましを」は解釈上も内容考察もむずかしい。 口訳 雪がそう高くは積もらずに、うっすらと降ったのなどは、実に趣が深い。 しかしまた、雪がたいそう高く降り積もった夕暮れ時から、縁側近くで、よく気の合う女房たち二、三人ほどと、火鉢をまん中に置いていろいろお話をしているうちに、暗くなってしまったけれども、こちらには明かりもつけないのに、あたり一面に積もる雪の光が、たいそう白く反映している、その中で、火ばしで灰などを、何ということもなく掻きまわしながら、しみじみとした話であれ、明るく楽しい話であれ、お互いに話し合ったりするのは、ほんとうにおもしろい。 もう宵も過ぎてしまっているだろうかと思われるころに、沓の音が近くに聞こえるので、《今時分どうしたのか》変だなと思って外を見ると、時々こうした場合に、思いがけなく訪ねてくる人であった。 《その人は》「今日の雪を、どう《ごらんになっていらっしゃるだろうか》と推察申しあげてはいたのですが、たいしたこともない雑事に妨げられて、どこそこで一日を送ってしまいました。 」などという。 《例の》「けふ来む(人をあはれとは見む)」などという歌の心を《もちだして、「私をあはれとみてください。 」と》ほのめかしているのであろう。 《さてその男は》昼のうちにあったいろいろな事などをはじめとして、さまざまな事を話す。 円座だけはさし出したが、《上がろうとはせず、縁に腰をかけて》片方の足は地上におろしたままなのに、夜明けの鐘の音なども聞こえる《時分》まで《いて》、内にいる女房たちも、外にいるこの男も、この話合うことは興が尽きない気持ちがする。 )と吟じたのは、《周囲の情景にふさわしく》まことにおもしろいものである。 女だけでは、このようにすわって話し明かすということはできなかったであろうに、《せっかくの雪の夜を、女たちだけで》平凡に過ごすよりはおもしろく感じて、風流な様子《で、とてもすばらしかったよ》、などと《あとでみんなで》話し合った。

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学習指導案 矢口景子

雪 の いと 高 う 降り たる を

本文の意味を理解させる。 文法を理解させる。 当時の生活の仕方を理解させる。 挨拶 起立 礼 前回は二十九ページの三行目までをやりました。 今回はその続きからやっていきます。 では、前回の復習も兼ねて最初から八行目までを読んでもらいます。 (二名指名する)• そうですね。 冬でしかも雪が降った日と考えられますね。 そのことを頭に入れて本文に入っていきましょう。 「また、雪のいと高う降りつもりたる夕暮れより、」ここでの「いと」は、非常に・とてもという意味で使われています。 一行目の「いと」は、打消の接続助詞「で」を伴っているので、それほどは・たいしてという意味になります。 おなじ「いと」という言葉でも意味がちがうということに気を付けましょう。 「降り」は、「降る」という動詞のラ行四段活用連用形。 「たる」は、完了・存続を表す助動詞「たり」の連体形。 「端近う」は教科書にもあるように、室内の、最も庭などに近い所でという意味。 「おなじ心なる人」は、気のよく合う人・気の合う女房という意味。 ここまでを道して訳すと、(また、雪がとても高く降り積もっている夕方から、部屋の最も外に近いところで、よく気の合う女房が二三人くらい)となります。 「火桶を中に据ゑて」の火桶は、木製の筒形の火鉢で、火鉢というのは灰を入れた上に炭火を置いて、手や室内を暖める道具のことです。 「据ゑ」は、動詞「据う」のワ行下二段活用連用形。 「する」は、動詞「す」のサ行変格活用連体形。 「暗うなりぬれど」これは、暗くなってしまったが、という意味です。 そうですね。 空が暗くなったことを指しています。 「ぬれ」は、完了を表す助動詞「ぬ」の已然形。 「ど」は、逆接の接続助詞。 「こなた」は、教科書にもあるように自分たちのいる部屋の中を指します。 ここでは、女房たちのいる所です。 「火もともさぬ」の「ともさ」は、動詞「ともす」のサ行四段活用未然形。 「ぬ」は、打消を表す助動詞「ず」の連体形。 「おほかた」は、あたり一帯という意味。 「雪の光いとしろう見えたるに」のいとは、三行目の「いと」と同じ意味で使われています。 「見え」は、動詞「見ゆ」のヤ行下二段活用連用形。 「たる」は、完了・存続を表す助動詞「たり」の連体形。 ここまでを道して訳すと、(火桶を中において、いろいろ話などをするうちに、暗くなってしまったが、部屋の方には燈火もつけないでいるのに、あたり一帯雪の光がとても白く反射しているので)となります。 「火箸して」の「して」は、手段・方法を表す格助詞。 「掻きすさみて」の「掻き」は、動詞「掻く」のカ行四段活用連用形。 「すさみ」は、気の向くままに…するという意味で、「すさむ」のマ行四段活用連用形。 「あはれなる」は、しみじみと心打たれるという意味で、「あはれなり」の形容動詞ナリ活用です。 では、その活用を言ってもらいましょう。 「あはれなる」は、連体形になります。 「をかしき」は、滑稽である・おもしろいという意味で、「をかし」の形容詞シク活用です。 では、その活用を言ってもらいましょう。 「をかしき」は、連体形になります。 「言いあはせたる」の「あはせ」は、互いに…するという意味で、「あはす」のサ行下二段活用連用形。 「たる」は、完了・存続の助動詞「たり」の連体形。 「こそをかしけれ」の「こそ」は強調する役割を持っている。 これは、二行目の「こそ」と同じです。 「をかしけれ」は「をかし」の形容詞シク活用になります。 「をかしけれ」は、已然形になります。 ここまでを道して訳すと(火箸で灰などを手慰みにかきまわしながら、しみじみとした話にしても、明るい話にしても、互いに話し合うことは実に愉快なことである)となります。 訳も言ってもらいましょう。 まとめ 今日は当時の人たちが雪の日の夕方ごろをどのように過ごしていたのかをやりました。 また、ナリ活用や、シク活用や、係り結びの法則など重要な文法も多く出てきました。 次回までにきちんと復習しておいてください。 終わります。 挨拶 起立 礼• 指導内容確認 指導予定の内容をどの程度理解させられたか。 優・良・可・不可 板書は正確で見やすかったか。 優・良・可・不可 時間配分は適正であったか。 優・良・可・不可 発問と解答はかみあっていたか。 優・良・可・不可 説明は聞き取りやすかったか。 本文の内容を理解させる。 名前について考える。 まずは、今までやってきたことを思い出しながら最初から読んでいきましょう。 (指名音読) 板書しつつ解釈読解 モシ社会というのは下に説明があります。 場所は上の地図で確認してください。 「生後まもなくつけられる名は、生まれた時の状態、誕生に先行した出来事、身体的特徴などにちなんでつけられる」と、あります。 では、それぞれを書き出してみましょう。 (指名) これらは精霊へのメッセージと考えられています。 他にも、親から隣人や王にあてられたメッセージとしての名。 「神様が御存じ」、「どうだ、やっぱり」、「王様は私たちによくしてくださる」などがあります。 120ページ13行目に「名との関係で、子はいわば親からの屈折したメッセージの媒体であるにすぎない」とあります。 121ページ2行目に「正真の個としてのその子に最終的に差し向けられたものではない」からですね。 そうですね。 もちろんその子を呼ぶ時もあるわけですが、精霊であったり、隣人であったり、王であったりします。 「裏」や、「倉」などといったまったくつながりがないかのように名前が付けられていても、占い師などを媒介として類型化されて名付けが行われる。 一つの村に何人もいれば個の指示機能は弱いということです。 今日はここまでです。 起立、礼。 指導内容確認 指導予定のないようをどの程度理解させられたか。 優・良・可・不可 板書は正確で見やすかったか。 優・良・可・不可 時間配分は適正であったか。 優・良・可・不可 発問と解答はかみ合っていたか。 優・良・可・不可 説明は聞き取りやすかったか。 優・良・可・不可 東京成徳大学受講生のぺージへ.

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