日本 の プラスチック ごみ 輸出。 日本人が出すプラごみ、1人当たりでは世界2位 8割が「知らなかった」: J

「コロナ後、また処理場はひっ迫する」中国へ輸出できなくなったプラごみの行方

日本 の プラスチック ごみ 輸出

プラスチック廃棄物の処理を海外に押し付けてきた日本 私たちが普段、何気なく捨てているプラスチックごみ。 それらは国内で正しくリサイクルされ、再利用されていると思っている人もいるかもしれないが、高田教授は「そうではない」と話す。 《実は日本は、プラスチック廃棄物の多くを、リサイクルとして海外に輸出しています。 その数は、年間およそ に及びます。 リサイクル処理には手間がかかるため、その人件費を日本では捻出できないことから人件費の安い海外に輸出しているのが現状です。 》 つまり、「日本はプラスチック廃棄物の処理を海外に押し付けている」と指摘する。 《しかし、主な輸出先であった中国が2018年、工業由来の廃プラスチックの輸入を停止しました。 理由のひとつは、経済成長と共に中国国内のゴミも増えたので処理が追い付かなくなったこと。 もうひとつは、環境汚染に繋がっていたことです。 プラスチック廃棄物の多くは、食べ残しが付いていたり、実際には資源としてリサイクルしにくいものばかりなので、業者は不法投棄をしたり、有害物質を焼却したり、海に流出させていました。 それによって深刻な環境問題が起きていました。 これは中国に限らず、他の国でも起きています。 》 中国に輸出できなくなった日本は、タイやマレーシア、ベトナムなど、同じく人件費の安いアジアの国を中心に輸出をするようになった。 しかし、それらの国でも輸入規制は進みつつあるという。 そんな中、今回のバーゼル条約の改正により、「日本が今後、プラスチック廃棄物の輸出をすること自体が事実上難しくなる」と高田教授は解説する。 《今回の改正により、汚れたプラスチック廃棄物について、輸入国政府の同意がなければ輸出できなくなります。 また、日本と同じレベルの処理体制でないと輸出ができなくなります。 現在のプラスチック廃棄物の多くが食べ物の残りカスなど汚れたプラスチックであり、また、現在輸出している国々の中には日本と同じレベルの処理体制である国はほぼないことから、今後の日本では、多くのプラスチック廃棄物が行き場を失うことになるのです。 》 (編集部注:自治体によってプラスチック廃棄物の処理方法は異なります。 《プラスチック廃棄物が正しく処理されないことによる環境問題の中でも、かなり深刻な問題が、海洋汚染です。 プラスチックは自然分解されないので、海に流出したプラスチックは、紫外線などにより微細なマイクロプラスチックとなり、海洋全体に漂い続けています。 それにより、小魚などに取り込まれ、生態系に悪影響を及ぼしています。 》 近年、魚介類からマイクロプラスチックが検出されたと話題になったのも、こうしたプラスチック廃棄物の処理方法に問題があるからだという。 「そもそもプラスチック製品自体を使わないようにしよう」という動きである。 2018年、アメリカの大手コーヒーチェーン・スターバックスが、2020年までに世界中の全店舗で、プラスチック製の使い捨てストローを全廃すると発表したことは記憶に新しい。 世界中で、プラスチックレジ袋の有料化もしくは使用禁止、公共施設におけるペットボトルの販売禁止、プラスチックストローの禁止、もしくは紙や天然素材で代用するなどの動きが加速している。 によると、世界でレジ袋を「有料化・課税」しているのは、韓国、ベトナム、インドネシアなど25の国と地域。 「製造・販売・使用等の禁止」としているのは、中国、台湾、インド、アフリカ25カ国など41カ国。 フランスでは、プラスチック製の容器とカトラリーの販売を禁止している。 イギリスでは、プラスチック製ストローの販売を禁止している。 私たちにできることとは? では今、世界規模で起きている問題に対して、私たちひとりひとりができることは何だろうか。 高田教授に聞いてみた。 《一番はなるべくプラスチックを使わないように意識することではないでしょうか。 ペットボトルを買わなくて済むように水筒を持ち歩くとか、お弁当を家から作って持っていくようにするとか、少しづつで良いので日々の生活の中で意識することが大事だと思います。 そうした意識は、環境問題にとっても良いことですし、生活スタイルを見直すためにも良いことだと思うので、みなさんにぜひ意識してほしいと思います。 》 この日スタジオにゲスト出演していた出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンの干場弓子社長は「わかってはいても現実問題、行動を変えるのはなかなか難しい部分もあると思う」と語った上で、「メディアや出版ができることは何でしょうか?」と問いかけた。 これに対して高田教授は、報道の重要性を以下のように語った。 《メディアでたくさん報道していくということも大切だと考えています。 例えば、適切にリサイクルされている思われているプラスチックが実は海外に大量に輸出されているという事実など、本当は何が起きているのか、誰でも理解できるようにわかりやすい形で報道することで、消費者の、問題意識を広げる手助けをしていただければと思います。 》 消費者としてできること。 メディアとしてできること。 ちょっとした意識の変化が、世界に大きな影響をもたらすのかもしれない。 様々な体験を綴った連載「」もぜひ併せてご覧ください。 ごみゼロ日記、はじめます。 かつて私はナチュラルガールだった。 ごみゼロを誓った私の残念な現状 タピオカティー、ペットボトル、一日のゴミを数えてみると… ごみゼロへの挑戦スタート。 第一関門の「かき揚げそば」で早くも失敗 「プラスチックストローの提供を終了しました」スタバよりも早くファミレスで実施されていた。 お洒落なオーガニックパーティーは、人にも地球にも優しかった。 映画館にマイタンブラーを持参するも断られる、なぜ…。 本社に理由を聞いてみた。 タピオカ用「マイストロー」が存在していた。 「遅すぎません?」本社に聞いてみた。 ごみゼロ日記も折り返し地点。 行動に変化が見られない同僚たちに、理由を聞いた。 ゴミって結局どうなってどこ行くの? ゴミ清掃工場に「大人の社会科見学」してきた。 ペットボトルの「ペット」って何か知ってる? 資源循環センターに「大人の社会科見学」してきた。 2050年までに「東京のCO2排出量ゼロ」を小池都知事が発表。 その時わたしは会場にいた。 「次世代を担う若者を取り込むことが大事」ニューヨーク市の取り組みに東京が学べることは? マイカップとマイストロー持参でタピオカティー店へ。 過去に行った映画館では拒否、リベンジなるか...?

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日本のプラごみ輸出に東南アジアが激怒「容赦なく送還させる」

日本 の プラスチック ごみ 輸出

このところ、海洋プラスチックごみが海の生物などに与える影響に注目が集まっている。 このため、使い捨てプラスチックの代表格とされるレジ袋が全面的に有料化されることになったという。 しかし、この因果関係、何かおかしくない?と違和感を持った。 海洋プラスチックごみは、海岸で、または、海中に漂っているうちに摩耗して、マイクロプラスチックになる可能性がある。 そのため、海に流出するのを極力防ぐことが重要である。 そのため、プラ製レジ袋をもらわず、ペットボトルの飲み物を買わないという行動は一定の意義があると思う。 しかし、海洋プラスチック問題解決のため使い捨てプラスチックの使用量を減らす、まずはレジ袋削減から取り組むと言われると、ちょっと待てよ、という気がしたのだ。 ここでは日本は海洋プラスチックごみをどのくらい排出しているのか、そして日本のプラスチックごみはどのように処理されているかをまとめ、プラスチックリサイクルについて意見を述べる。 海洋プラスチックごみを日本はどのくらい排出している? 「プラスチックの多くは、使用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません」という説明をよく目にするが、これは日本においても当てはまるのかを検証してみよう。 現段階でもっとも包括的に推定しているJambeckらの論文 [1] によれば、日本が海洋に排出しているプラスチックは、一年で4万トンとされている(2010年、中位推計。 環境省の資料 [2] では「2~6万トン」と記されている)。 一方で、日本で一年間に発生するプラスチックごみ(以下、廃プラ)は、2010年で945万トン、容器包装関係に限っても450万トンほどである [3]。 ちなみに4万トンという数字は「廃プラの2%が街中で散乱する」という仮定のもとに求められたもので、この仮定は、全米での実績値にもとづいているものの、世界中の国で一律としている。 日本では「街中に散乱し」「やがて海に流れ出てしまう」ごみが全体の2%もあるとは考えにくく、もっと小さい値の方が個人的にはしっくりくる。 4万トンと450万トンという数字を見比べると、日本の廃プラは大きく見積もっても1パーセントしか海洋に流出しない、ということになる。 つまり日本では、現時点のシステムがきちんと回っている限り、廃プラが海洋にそのまま出ることはきわめて考えにくく、レジ袋の有料化くらいでは大勢に変化はないことが容易に想像できる。 日本からの排出量が少ない理由 海洋への排出が低く抑えられている理由として、日本ではごみの回収が比較的うまくいっており、ごみの焼却率が高いため、出されたごみが放置されているのが稀であることが挙げられよう。 ごみを焼却し、体積を減らして埋め立てることは、埋め立て地の確保が難しい日本にとって重要な技術課題だった [4]。 そのため焼却技術の向上、焼却施設の充実が進み、「廃棄物処理の主流は焼却」となった歴史がある。 一方、世界では、埋め立てのほうが焼却よりも主流である [4]。 じつは、海洋プラスチックごみ問題の旗振り役の一つである国連環境計画も、日本で対策が必要だとは言っていない。 「レジ袋の配布が禁止されてないにもかかわらず、大変効果的な廃棄物管理システムと市民の高い意識のおかげで、環境中にプラスチックが出ないように管理されている、と日本は説明している」と中立的な説明をしている [5]。 このことを、日本はなぜもっとアピールしないのか不思議である。 日本はどうすればよいか このような考察から、海洋プラスチックごみを減らす対策は別にある、と考えるのが自然である。 これらからの海洋への移動を減らすとともに、海へのごみ捨てを取り締まることが、もっとも現実的である。 じつは、日本も廃プラをリサイクルの原資として途上国に輸出している。 輸出先は主として中国だったが、中国政府が2017年7月に輸入規制方針を明らかにしたため [2]、現在はマレーシア、台湾、タイ、ベトナム、などへの輸出が増えている [6]。 それらの国も輸入規制を強化しているため、輸出量は減る傾向となっている。 とはいえ、日本の廃プラが海洋に移動する可能性でもっとも大きいのは、それらの国で適正に管理されない場合である。 今後、日本のごみ焼却の技術、ごみのかさを減らす技術、埋め立て地を適切に管理する技術などを、それらの国に移転することも有効と考えられるのではないか。 日本の廃プラは半数以上が燃やされているが 次に、日本の廃プラの行方を見てみよう。 2017年の日本において、775万トンの廃プラはリサイクルされる。 残りはリサイクルされず、直接燃やされるものが76万トン、埋め立てられるものが52万トンである。 廃プラのリサイクル方法は大きく分けて3つある。 ふたたびプラスチックになる「マテリアルリサイクル」、化学工業で使う原料や素材に変える「ケミカルリサイクル」、プラスチックを圧縮して高カロリーの固形燃料として焼却し、熱回収して発電機を回すのに使う「サーマルリサイクル」である。 それぞれ211万トン、40万トン、524万トン(2017年)[3] で、「サーマルリサイクル」が6割ともっとも多い。 環境省が5月に発表した「プラスチック資源循環戦略」[7] は、この3つのリサイクル方法を最適に組み合わせるとしている。 一方で、「サーマルリサイクルはリサイクルではない」「廃プラを燃やしてしまうことは、化石燃料を一度しか使わないことになり問題だ」という意見もしばしば目にする。 しかし、それほど単純な話ではない。 現時点でもっとも合理的な選択の結果、「サーマルリサイクル」に落ち着いているのだ。 プラスチックの再利用による資源の節約だけではなく、そのために使うエネルギーや二酸化炭素の排出まで考えることが重要であり、それぞれのリサイクル方式の特徴を知ることがカギとなる。 【次ページにつづく】.

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リサイクルはもはや意味がない!?日本におけるプラスチックリサイクルの知られざる実態。未来のために今日からできること。

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このところ、海洋プラスチックごみが海の生物などに与える影響に注目が集まっている。 このため、使い捨てプラスチックの代表格とされるレジ袋が全面的に有料化されることになったという。 しかし、この因果関係、何かおかしくない?と違和感を持った。 海洋プラスチックごみは、海岸で、または、海中に漂っているうちに摩耗して、マイクロプラスチックになる可能性がある。 そのため、海に流出するのを極力防ぐことが重要である。 そのため、プラ製レジ袋をもらわず、ペットボトルの飲み物を買わないという行動は一定の意義があると思う。 しかし、海洋プラスチック問題解決のため使い捨てプラスチックの使用量を減らす、まずはレジ袋削減から取り組むと言われると、ちょっと待てよ、という気がしたのだ。 ここでは日本は海洋プラスチックごみをどのくらい排出しているのか、そして日本のプラスチックごみはどのように処理されているかをまとめ、プラスチックリサイクルについて意見を述べる。 海洋プラスチックごみを日本はどのくらい排出している? 「プラスチックの多くは、使用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません」という説明をよく目にするが、これは日本においても当てはまるのかを検証してみよう。 現段階でもっとも包括的に推定しているJambeckらの論文 [1] によれば、日本が海洋に排出しているプラスチックは、一年で4万トンとされている(2010年、中位推計。 環境省の資料 [2] では「2~6万トン」と記されている)。 一方で、日本で一年間に発生するプラスチックごみ(以下、廃プラ)は、2010年で945万トン、容器包装関係に限っても450万トンほどである [3]。 ちなみに4万トンという数字は「廃プラの2%が街中で散乱する」という仮定のもとに求められたもので、この仮定は、全米での実績値にもとづいているものの、世界中の国で一律としている。 日本では「街中に散乱し」「やがて海に流れ出てしまう」ごみが全体の2%もあるとは考えにくく、もっと小さい値の方が個人的にはしっくりくる。 4万トンと450万トンという数字を見比べると、日本の廃プラは大きく見積もっても1パーセントしか海洋に流出しない、ということになる。 つまり日本では、現時点のシステムがきちんと回っている限り、廃プラが海洋にそのまま出ることはきわめて考えにくく、レジ袋の有料化くらいでは大勢に変化はないことが容易に想像できる。 日本からの排出量が少ない理由 海洋への排出が低く抑えられている理由として、日本ではごみの回収が比較的うまくいっており、ごみの焼却率が高いため、出されたごみが放置されているのが稀であることが挙げられよう。 ごみを焼却し、体積を減らして埋め立てることは、埋め立て地の確保が難しい日本にとって重要な技術課題だった [4]。 そのため焼却技術の向上、焼却施設の充実が進み、「廃棄物処理の主流は焼却」となった歴史がある。 一方、世界では、埋め立てのほうが焼却よりも主流である [4]。 じつは、海洋プラスチックごみ問題の旗振り役の一つである国連環境計画も、日本で対策が必要だとは言っていない。 「レジ袋の配布が禁止されてないにもかかわらず、大変効果的な廃棄物管理システムと市民の高い意識のおかげで、環境中にプラスチックが出ないように管理されている、と日本は説明している」と中立的な説明をしている [5]。 このことを、日本はなぜもっとアピールしないのか不思議である。 日本はどうすればよいか このような考察から、海洋プラスチックごみを減らす対策は別にある、と考えるのが自然である。 これらからの海洋への移動を減らすとともに、海へのごみ捨てを取り締まることが、もっとも現実的である。 じつは、日本も廃プラをリサイクルの原資として途上国に輸出している。 輸出先は主として中国だったが、中国政府が2017年7月に輸入規制方針を明らかにしたため [2]、現在はマレーシア、台湾、タイ、ベトナム、などへの輸出が増えている [6]。 それらの国も輸入規制を強化しているため、輸出量は減る傾向となっている。 とはいえ、日本の廃プラが海洋に移動する可能性でもっとも大きいのは、それらの国で適正に管理されない場合である。 今後、日本のごみ焼却の技術、ごみのかさを減らす技術、埋め立て地を適切に管理する技術などを、それらの国に移転することも有効と考えられるのではないか。 日本の廃プラは半数以上が燃やされているが 次に、日本の廃プラの行方を見てみよう。 2017年の日本において、775万トンの廃プラはリサイクルされる。 残りはリサイクルされず、直接燃やされるものが76万トン、埋め立てられるものが52万トンである。 廃プラのリサイクル方法は大きく分けて3つある。 ふたたびプラスチックになる「マテリアルリサイクル」、化学工業で使う原料や素材に変える「ケミカルリサイクル」、プラスチックを圧縮して高カロリーの固形燃料として焼却し、熱回収して発電機を回すのに使う「サーマルリサイクル」である。 それぞれ211万トン、40万トン、524万トン(2017年)[3] で、「サーマルリサイクル」が6割ともっとも多い。 環境省が5月に発表した「プラスチック資源循環戦略」[7] は、この3つのリサイクル方法を最適に組み合わせるとしている。 一方で、「サーマルリサイクルはリサイクルではない」「廃プラを燃やしてしまうことは、化石燃料を一度しか使わないことになり問題だ」という意見もしばしば目にする。 しかし、それほど単純な話ではない。 現時点でもっとも合理的な選択の結果、「サーマルリサイクル」に落ち着いているのだ。 プラスチックの再利用による資源の節約だけではなく、そのために使うエネルギーや二酸化炭素の排出まで考えることが重要であり、それぞれのリサイクル方式の特徴を知ることがカギとなる。 【次ページにつづく】.

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