コロナ bcg。 新型コロナ「60代以上で重症化」BCG接種との関係は?(2020年4月7日)|BIGLOBEニュース

【さらに追記しました】新型コロナウイルスとBCG (1/2)

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最近、いくつかの外国メディアは、従来の結核予防ワクチンBCGが新型コロナウイルス感染を防げるかどうかを議論している。 そうしたメディアの中には、、、、などが含まれている。 これらのメディアは一様に、カルメット・ゲラン桿菌、つまりほぼ100年間世界中で行われているBCG接種について書いている。 つまり、このワクチンが現在パンデミックを引き起こしているCovid-19に対する武器になり得る、というニュースが突然飛び出したのだ。 ロシアでは、このワクチンは、生後3~5日目のすべての幼児に必ず行われることになっている(もちろん、副作用がない場合だ)。 果たしてこのことは、ロシア国内にあまり感染者がいない事実を説明するのだろうか?確かに、総人口1億4450万人のうち、感染者は2777人にとどまっているが。 3月28日、彼らの論文のプレプリントがウェブサイト「MedRxiv」に。 その中に、BCGワクチン接種が義務付けられている国と、希望者のみに行われている国、さらにまったく実施されていない国における、新型コロナウイルスによる死亡率の違いが示されている。 「BCGワクチン接種が義務付けられていない国(イタリア、オランダ、米国)は、長期にわたり義務付けられてきた国に比べると、より深刻な影響を受けていることが判明した」。 こう論文には述べられている。 ワクチン接種が義務付けられている国での死亡率は、長期間実施されていない国の30分の1にとどまっている。 「また、BCGワクチン接種を行った結果、当該国で報告されたCOVID-19感染者数が減少したことも分かった」と論文には記されている。 これらの研究者の説によると、BCGワクチン接種の有無が、隣接するスペインとポルトガルの間で感染、死亡の状況に大きな違いがある理由を説明してくれる。 スペインでは死亡率がはるかに高いが、同国は1981年に義務的なワクチン接種を止めていた。 一方、ポルトガルでは、義務的接種中止はつい最近、2017年のことだ。 同じことが旧東ドイツ地域(ワクチン接種を義務付けていた旧ドイツ民主共和国)にも当てはまる。 現在、同地域の死亡率は、旧西ドイツ地域よりも。 そもそもBCGとは? 世界中で毎年約1千万人が結核に罹患しているから、感染リスクが高い国では、BCGはまだ必要だ。 毎年、世界中で1億3千万人に実施されている。 2018年には153か国で行われた。 しかし先進国は、部分的に行うか(ハイリスク・グループの子供に対してのみ)、結核患者の割合がごく低いためにまったく行わないかだ。 例えば、米国とオランダでは、このワクチンを大量に使用したことがない。 しかし、世界中で毎年約1千万人が結核に、感染リスクが高い国では、BCGはまだ必要だ。 例えば、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカでは必須である。 このワクチンは完全な免疫を保証するものではないが、60~80%は防いでくれる。 誰がBCGを考え出したか?ソ連の発明だというのは本当? BCGは10~15年の間は完全に有効だと考えられているが、その後効果は弱まる。 しかしワクチンそのものは、ソ連ではなくフランスで1919年に考案されている。 パスツール研究所の研究者、アルベール・カルメットとカミーユ・ゲランが、ウシ型菌の強毒株の一つを培養してBCGの元になる菌株を作製した。 もっとも、彼らのワクチンは液体で、短期間しか保管できず、公の承認はほとんど受けられなかった(しかも1930年には、ワクチンの扱いを誤り、ドイツのリューベック市の新生児240人のうち72人が)。 1925年にカルメットは、ワクチンを改良のためにソ連の科学者に与えた。 すると今度は、その有効性が明らかになり、3年後、国際連盟に承認された。 BCGは結核以外にも有効? Moskva Agency それを突き止めるためには、少なくともフォーカスグループによる調査が必要であり、3月にオーストラリア、オランダ、ドイツ、ギリシャで行われることが。 しかし、新型コロナウイルスに対するBCGの有効性については、既に多くの懐疑論がある。 例えば、もしこの仮説が正しいなら、BCG予防接種が全国民に実施されている中国で、なぜこれほど多くの感染者が出たのか? そもそも、BCGが効果を示す期間ははっきりしていない。 10~15年の間は完全に有効だとが、その後効果は弱まる。 しかもそれは、幼児のうちにワクチンが接種されている場合の話だ。 成人の予防接種は効果がとても薄い。 BCGと新型コロナウイルスとの関係を研究した学者らも、次の点に注意を促している。 「各国には、それぞれに異なるBCGワクチン接種のスケジュールがある(つまり、接種の年齢と量が異なる)。 細菌の株もまた違う」 さらに、どの株が感染の拡大をよりよく防げるかはまだ誰も調べていない。 ある条件のもとでは、実際に役立つ。 ただし、くどいようだが、これを評価するには、質の高い臨床研究が必要だ」。 薬理学者でモスクワ大学基礎医学部のニコライ・コロボフ准教授は。 概してロシアでは、次の点については見解が一致している。 すなわち、ワクチンは免疫の活性因子であり、その接種により身体は顕著な免疫応答を示すが、ただし、Covid-19への効果となると、今のところそれは批判に耐えない…。 「コロナウイルスと結核が結びつくのは、飛沫感染、空中感染するという点だけ。 他はすべて誰かの空想だ」。 サンクトペテルブルク市主任結核専門医で、同市の結核診療所主任医師であるアレクサンドル・パンテレエフ氏は。 「BCGワクチンは短命なワクチンで、最大10年間しか身体を守ってくれない。 だから、再接種が行われるのだ。 その性格からいってBCGワクチンは、成人の体内にはもう存在しないから、コロナウイルスに対し何らかの免疫が形成されるなどと主張するのは、荒唐無稽だ。 おまけに、両者は完全に異なる種類の感染症なのだから、どんな防御メカニズムが働くと言うのか理解に苦しむ」 ワクチンの専門家であるエフゲニー・ティマコフ医師も、証拠がなければ、こういった考察は何の意味もないと。 今のところ、答えよりも疑問の方が多い」 もし仮に、BCGが効果的だとしても、近い将来にBCGに期待する意味はない。 「ワクチンは流行が始まる前に行わなければならない。 だから、今のパンデミックに何らかの影響があるとは思わない。 免疫が強化されるためには、ワクチン接種から長い時間が経過しなければならない。 だからそれが今助けになることはありそうにない」。 免疫学者のウラジーミル・ボリボクは医師は。

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結核予防ワクチンBCGが新型コロナに効くというのは本当かな?

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NYタイムズ紙も報道 [ロンドン発]新型コロナウイルス・パンデミックでにわかに注目を集める結核予防のため接種されるBCGワクチンのオフターゲット効果について米紙ニューヨーク・タイムズも「古いワクチンは新型コロナウイルスを止めることができるのか」という記事を掲載しました。 NYタイムズ紙は「100年前に欧州で結核の悲劇と戦うために開発されたワクチンの臨床研究が、特に医療従事者を保護する迅速な方法を見つけようとしている科学者によって進められている」と報じています。 世界で年1040万人が結核になり、140万人が死亡。 しかしアメリカや欧州では結核はほとんど見られなくなり、BCGワクチンは「途上国の予防接種」とみなされるようになっています。 しかしBCGワクチンは、さまざまな原因による乳幼児の死亡を防ぎ、感染症の発生率を有意に減らすことで知られています。 現在、広範囲にBCGワクチンを接種していないイタリア、スペイン、アメリカ、フランス、イギリスの死者はすでに中国を上回りました。 患者と濃厚接触するため感染して重症化するリスクが高い医師や看護師にBCGワクチンを接種させてはどうかというのがオーストラリアやオランダで一部行われている臨床研究の狙いです。 死者が少ない国はBCGを接種 免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授がBCGワクチンの接種と新型コロナウイルスによる重症化の相関関係について検討を加えたスライドと資料を送って下さいました。 宮坂先生の解説に耳を傾けてみましょう。 宮坂氏「まず スライド1をご覧ください。 noはほとんど行われていないという意味)」 「その6カ国のうち、3カ国がBCGワクチンの日本株、2カ国が旧ソ連株を使っていました」 広範なBCG接種をしない欧米 「一方、これまで広範なBCG接種をやっていなかったアメリカ、イタリアは人口100万人当たりの死亡率は高い傾向があります(アメリカは人口100万人当たりの死亡率がイタリアよりかなり低いのですが、今後もっと急激に増えるでしょう)」 「欧州諸国は、ポルトガル以外は広範なBCG接種はかなり前に止めていて、これらの国では軒並み死亡率が高い傾向があります。 ただし、ノルウェーは死亡率が低めですが、この国は他の北欧諸国よりも長く広範接種を続けていたようです」 「ポルトガルは、他の欧州諸国と同じデンマーク株を使っていますが、現在も広範なBCG接種を続け、隣のスペイン(同じデンマーク株を以前は使っていたが、現在は広範なBCG接種は中止)と比べると、人口100万人当たりの死亡率はかなり低くなっています」 「以上の結果は、これまでオーストラリア南東部ブリスベン在住のコンサルタント、JUN SATO氏がで示された解析結果を確かに裏付けるものです」 著しく生菌数が高い日本株と旧ソ連株 「 スライド2は効果があると思われる日本株、旧ソ連株の由来を示していますが、両者は共通で、これもJUN SATO氏のホームページに述べられている通りでした」 スライド2(宮坂氏提供) 「 スライド3は、(筆者注・BCGワクチン研究者)戸井田一郎氏が示したBCG亜株の細胞膜構成成分比較です。 これを見ると、日本株と旧ソ連株は同様であり、デンマーク株では種々の構成成分が欠けていました」 スライド3(注・コペンハーゲン株はデンマーク株、東京株は日本株とおそらく同一。 宮坂氏提供) 「 スライド4は、それぞれのBCG株中に含まれる生菌数と感作能力(結核に対して免疫を誘導する力)の比較データです。 BCGワクチン研究者の橋本達一郎氏の論文に示されているものです。 日本株と旧ソ連株は他の株に比べて著しく生菌数が高いのですが、結核菌に対する免疫応答誘導能力は他の株と大きくは変わりませんでした」 スライド4(宮坂氏提供) 「生菌数が多いということは、これらの株中の菌が免疫刺激物質を含んでいれば、生菌数が多いほど免疫刺激能力が高くなる可能性を示します」 「 スライド5は、ワクチン接種は自然免疫を刺激するとともに獲得免疫を刺激することを示していますが、BCGは自然免疫の強力な刺激物質です」 スライド5(宮坂氏提供) 「また、獲得免疫は自然免疫が強化されると動きやすくなり、そこに特異抗原が存在すると、特異的な獲得免疫が始動しやすくなるということを考えると、BCGが自然免疫だけでなく、ウイルス抗原存在下では獲得免疫も動かした可能性があります」 相関関係の落とし穴 「 スライド6では、各国のチョコレートの消費量とノーベル賞受賞者の数は一見比例することを上の図に示しています。 一方、下の図は私が作ったものですが、チョコレートの消費量はその国のGDP(豊かさ)と比例することを示しています」 スライド6(宮坂氏提供) 「上の図と合わせると、チョコレート消費量の多い国は豊かであり、おそらく教育環境も良い、もしかすると、その結果、ノーベル賞受賞者が多いのかもしれない、ということを示しています。 つまり、見かけの相関には落とし穴があることがあるということです」 「 スライド7は、全く相関がなさそうな二つのことが同様の変化を示すという偶然の知見を示しています。 スライド6のメッセージと同じですが、このようなことを考慮すると、BCGの効果についても慎重な検討が必要だと思います」 スライド7(宮坂氏提供) 「BCGの広範な投与を続けている国では新型コロナウイルスの人口100万人当たりの死亡率は低く、これらの国で用いられている日本株、旧ソ連株は結核に対する免疫誘導能力は同等であるものの、含まれている生菌数が非常に多いことがわかりました」 「これが単なる相関か、それとも因果関係があることなのかは、今後の検討が必要です。 一つの可能性は、このことの妥当性を臨床試験で調べることですが、それには非常に長い時間がかかると思われます」 「それは新型コロナウイルスの罹患頻度は多くても1000人に2人程度であるために、1000人ずつBCG投与群、プラセボ(偽薬)投与群を作っても、エンドポイントである新型コロナウイルスの罹患率を統計的に比較するのは極めて困難であるからです」 感染を恐れる一般人が接種を受けられる状況ではない 「BCGは乳幼児用にのみ作られているもので、一度に増産がききません。 従って上記のBCGによる新型コロナウイルス死亡率抑制効果が真実を反映するものであっても、日本が現在持つ有限の量のBCGのことを考えると、新型コロナウイルス予防に転用するのは無理だろうと思われます」 「今後はBCGの代わりに他のアジュバント(免疫増強物質、特に既に一般のワクチンで使われているようなアラム、MF59、AS-03など)、あるいは新規のものが同様の効果を持つか検討が必要だろうと思われます」 「是非、念頭に置いていただきたいのは、各国ではBCGが乳幼児のための貴重な生物学的資源であり、急に大量生産ができるものではないことです」 「つまり、感染を恐れる一般人が続出した場合に、どんどん接種を受けられるような状況ではないのです。 当面、極めて興味ある知見ではあるものの、その臨床的検証には多くの時間が必要です」 「一方で、新型コロナウイルス感染症の動物での実験感染モデルが出来てくれば、本件は検証可能です。 それまでは、興味ある相関ではあるものの、科学的には未だ十分なエビデンスがありません」 日本ワクチン学会の見解 4月3日、日本ワクチン学会はを示しています。 (1)「新型コロナウイルスによる感染症に対してBCGワクチンが有効ではないか」という仮説は、いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない。 (2)BCGワクチン接種の効能・効果は「結核予防」であり、新型コロナウイルス感染症の発症および重症化の予防を目的とはしていない。 また、主たる対象は乳幼児であり、高齢者への接種に関わる知見は十分とは言えない。 (3)本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、定期接種としての乳児へのBCGワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない。 (おわり).

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新型コロナとBCGの相関関係について免疫学の宮坂先生にお伺いしました(木村正人)

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新型コロナウイルスの感染者は世界で約300万人、死者は20万人を超えた。 世界は感染拡大を抑えようと必死に闘っている。 新型コロナウイルス感染症「」に対するワクチンの実用化には1年以上かかり、いま臨床試験が進められている治療薬の効果が実証されるまで数カ月はかかる。 科学者が競って新型コロナウイルスの治療法を探し求めているなか、古くからある結核ワクチンのBCGが有望かもしれないと話題になっている。 BCGワクチンは、細菌性の肺感染症である結核を予防する目的で1920年代に開発された安価で安全なワクチンだ。 開発者の名前を冠した菌「Bacille Calmette-Guerin(カルメット-ゲラン桿菌)」を利用したワクチンで、結核への感染率が低下して集団予防接種が不要になった2005年まで、英国の学校ではすべての子どもたちが接種していた。 現在、BCGは発展途上国を中心に結核がまだ蔓延している国で主に使用されており、毎年1億3,000万人以上の新生児がBCGの接種を受けている[編註:日本ではBCGワクチンによる結核予防接種が1949年に法制化されている]。 関連記事: 免疫システムの能力を高める可能性 この100年前に開発されたBCGワクチンが、最近になって再び脚光を浴びている。 医学分野のプレプリントサーヴィス「medRxiv」で、メディアが注目した結果だ。 複数の査読前論文では、BCGワクチン接種と新型コロナウイルス予防との間の強い相関関係が示されている。 過去10年間に収集された証拠から、BCGワクチンの集団接種が「オフターゲット効果」をもたらし、特に幼児期に結核を引き起こすヒト型結核菌以外の病原体と戦う免疫システムの能力を高める可能性があることがわかっている。 11年に発表された西アフリカのギニアビサウ共和国で実施されたでは、BCGを接種した新生児は、接種していない新生児よりもほかの呼吸器感染症で死亡する可能性が40パーセント低いことが示された。 BCGの予防効果は時間とともに弱まるが、初期の膀胱がんの治療で免疫療法として使用されている。 過去のデータ頼みの本質的な限界 しかし、BCGワクチンが新型コロナウイルスによる危機を解決する特効薬だと、誰もが確信しているわけではない。 BCGワクチン接種との相関を指摘する新たな研究の多くが分析の根拠としているのは、約10年前に結核研究者のマドゥカー・パイが同僚とともに作成した、予防接種の政策と実施に関するオンラインデータベースだ。 カナダのマギル大学国際結核センターで所長を務めるパイは、次のように語る。 「報道が過熱して、あらゆる分野の研究者、データサイエンティスト、および人工知能(AI)専門家が2次データを精査して、BCGワクチンの予防接種政策と新型コロナウイルス感染症発生率の関係を見出そうとしています」 さらに、このような生態学的研究では、取得した各国の集計データからそこに住む個人について推論するため、本質的に限界があるとパイは説明する。 国家レヴェルで見られる相関関係は、若者が圧倒的に多い低所得国に住んでいる裕福な大人に必ずしも当てはまるとは限らない。 世界保健機関(WHO)が4月12日に発表したでも、BCGに関する新しい研究に対して注意を促している。 そして、「このような生態学的研究では、国内の人口構成や疾病負担の違い、新型コロナウイルス感染症の検査率、パンデミックの段階の差異などの多くの交絡因子からバイアスが起きやすい」と指摘している。 実際に一連の分析がオンライン投稿されて以来、新生児にBCGワクチンの定期接種が実施されている多くの低所得国では、大規模な新型コロナウイルスのアウトブレイク(集団感染)が起きている。 始まった臨床試験 相関関係は因果関係を意味するものではない。 BCGと新型コロナウイルス感染症の因果関係を実際に検証する唯一の方法は、臨床試験の実施だ。 オーストラリアとオランダの研究者は、感染予防を個人防護具(PPE)だけに頼っている状況の医療従事者を対象に、BCGワクチン接種の効果を臨床試験している。 BCGワクチンが自然免疫システムを改善し、結果的に成人の新型コロナウイルス感染率の低下または疾患の重症度の軽減が起こるかどうかを調査しているのだ。 オーストラリアでこの臨床試験を実施しているマードック児童研究所とメルボルン大学の感染症臨床医および研究者であるナイジェル・カーティスは、次のように説明する。 「何年も前に接種したBCGに何らかの予防効果があるのかという疑問と、いまBCGを接種すると自然免疫の訓練強化に役立つかという疑問はまったく異なるものです。 後者がわたしたちが関心をもっていることであり、今後数カ月で効果が現れる可能性があります」 この臨床試験への参加を志願する病院職員は、季節性インフルエンザと結核の予防接種を受けるグループとインフルエンザの予防接種のみを受けるグループにランダムに振り分けられる。 参加者の約40パーセントが小児期にBCGワクチンを接種していることから、2回目の接種で免疫システムが強化されるかどうかをこの研究で実証できる可能性がある。 BCGワクチン接種では小さな傷痕が残り、接種グループが一目瞭然になることから、この臨床試験ではプラセボワクチンは使用されない。 楽観視すべきではない 進行中の厳密な臨床試験を、結核研究者ののパイは歓迎している。 個人レヴェルのデータが得られ、交絡因子を減らすからだ。 しかし、結果が発表されるまで、どの国もBCGが新型コロナウイルス感染症の予防に役立つかもしれないと楽観視すべきではない。 そして子どもを結核から守るため、そして膀胱がん患者のために必要なワクチンを買いだめすべきではないと、パイは強調する。 「BCGに効果があるなら、(新型コロナウイルス感染症に対する)ワクチンが手に入るまでの応急処置になるかもしれません。 でも繰り返しになりますが、過度の期待を寄せる前に、まずは臨床試験のデータを待ちましょう」と、パイは語っている。

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